新装版 優しい密室 (講談社文庫 く 2-51)
新装版 優しい密室 (講談社文庫 く 2-51) / 感想・レビュー
カナン
伊集院大介シリーズであり、伊集院と森カオル女史の出会いとなる名門女子高を舞台にした「青春ミステリ」。…と、帯には書かれているが、何だろう、苦すぎる珈琲に安いガムシロップをぶち込んで雑に混ぜました、みたいながっかり感は。作者の自己投影であるカオル視点で続く一人語りが兎に角長い。本編の三分の一が思春期の愚痴である。主要人物でありながら彼女が登場する場面には毎回何とも云えない不快感を抱いていたのだけれど、今回彼女を主人公にしたこの作品を読んではっきりしました。森カオル、物凄く嫌いなタイプの女性キャラだわ(苦笑)
2019/06/16
たかなし
前作とおんなじトーンで始まるのかな…と思ったんですが全然違いました(笑)なんか怪しいぞ…?と思うまでが100ページ!いや京極みたいな厚さじゃないんだけど…( ;´・ω・`)って感じでした(笑)まあそれまではずっとカオルさん(著者の分身?)の一人語りな感じですが、女子高の描写がリアルで普通に楽しめました。ずっとこれでもいいってぐらい(笑)まあミステリー要素は少な目ですが、楽しめます。続編も読みまーす
2018/10/14
ヨーコ・オクダ
伊集院大介シリーズ。当時、名門女子高校生やった森カオル女史、教育実習でやってきたW大在学中の伊集院と出会うの巻。体育館の用具室(密室状態)でチンピラ・植田が殺される事件。カオルの憧れの生徒会長・高村の気になる言動。生徒と密かに交際している男性教員は誰か?カオル女史は、思い込みに偏った推理を活かして(?)自ら事件の中へ突っ込んでいく。彼女を危機から救い、おまけに人生の指針さえ与えてくれた伊集院がカッコいい!見た目はさだまさし氏に似てるらしいけど…w
2019/07/31
さや
ある女学校でみつかった密室の中の遺体、そばには被害者と異なる大量の血……。文庫の単行本が出たのは1981年。2017年私はこの青春ミステリを楽しんで読んだ。青春小説のように主人公の中学生の心が丁寧に描かれる一方で、ミステリの要素もかかさず、読みながら真相に近づいたり遠ざかったりする過程を楽しむことができる。
2017/12/06
シアン
伊集院大介シリーズ第2弾。女子高生森カオルの一人称でかかれた本作は、正直読みにくかった。時代を感じる言葉遣いに、思春期の少女の葛藤がなんとも青臭い。ただ、女子校の描写はホントにリアルだった。恥じらいとかおしとやかさという、いわゆる女らしさは、異性の目があってこそ養われる。
2018/10/11
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