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恋塚 (講談社文庫 は 106-3)

恋塚 (講談社文庫 は 106-3)

恋塚 (講談社文庫 は 106-3)

作家
花房観音
出版社
講談社
発売日
2018-03-15
ISBN
9784062937962
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恋塚 (講談社文庫 は 106-3) / 感想・レビュー

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starbro

花房観音は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者の真骨頂、女子目線の官能恋愛短編集、オススメは赤い口紅が艶めかしい『鳴神』とAVで夫婦円満の『枕本』です。たかがS●X、されどS●X。【読メエロ部】

2018/05/30

じいじ

 これは好いですね。読了23作の花房作品のベスト3に入ります。六つの短篇、どれもいけます。花房観音しか描けない官能美を存分に味わえます。登場人物のキャラに共感できない部分、ゲイの話など苦手な箇所もあるが、そんなことは枝葉末節なので問題外。とても丁寧な性描写は、男性作家の官能小説のように露骨でなく、卑猥さを感じさせないのは流石です。表題作【恋塚】は、男目線で描いた、毒をキツメに効かせた作品です。切切と語られる男の本性は、かなり的を射ています。解説の藤田香織曰く「女が本当に知りたい「性」と「生」」の物語です。

2018/04/19

おしゃべりメガネ

官能小説というジャンルに押し込めてはいけない花房さんの短編6編です。本作も期待を裏切らない「性」を扱う作品を綴ってくれていますが、決してただ単に性描写だけをゴリ押しするのではなく、そこに秘める人間の「生」への思い、執着もあわせて綴られています。中には背筋も凍るようなホラーテイストな話もあり、改めて花房さんの力量のスゴさを知るコトができます。ダントツに怖かったのは『蛇女』で、なぜかほっこりできたのは『枕本』です。女性が話す京都弁もセクシーさを増して、ステキな演出になっているのかなと。クセになる花房作品です。

2023/01/29

じいじ

花房小説は、ひと通り読みつくしてしまったので再読した。本作は6短篇集。4年半前に初読みした時には気にならなかったが、再読では性愛描写がとても生生しく感じたのだ。最後に予期しなかったどんでん返しを食らう、表題作の【恋塚】が、私は好きだ。花房作品では珍しい「男」を主人公にした、幼なじみの二人が再会して深い仲に…。女は言う「ヒマな夫とは愛なんてない。ただの惰性、でも夫は別れてくれない…」と。2篇を残して、もう腹いっぱいになってしまった。残りはいつかに…。

2021/10/27

まさきち

声の表現が素晴らしい6編を集めたエロ短編集。「菊花」や「枕本」のように元気になる(?)ものから、「恋塚」や「蛇女」のように女性の怖さを思い知らされ、ゾクッとするものまで、幅広く楽しめた一冊でした

2019/07/10

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