夜は終わらない(上) (講談社文庫 ほ 33-3)
夜は終わらない(上) (講談社文庫 ほ 33-3) / 感想・レビュー
ちぇけら
「私が夢中になれるようなお話をしてよ」と玲緒奈は言っておれは睡眠薬を注射されて縛られた。おれの物語はおれの人生。物語がつまらなければ、おれの人生もつまらなく価値がないから玲緒奈に殺される。おれは夜になると命を懸けて物語り、夜があけると眠りにつく。物語はやがて時空をこえて新たな物語をうむ。おれも玲緒奈も、もうその物語から逃れることはできない。おれは誰なのか、玲緒奈は誰なのか、あいつも、あいつも、誰なのか、いま、ここで生きているのは、誰なんだ。下巻へ。
2019/01/20
サウス@大学生活始めました
面白いです。殺されたくなかったらわたしを楽しめさせる話をして。下巻が楽しみ
2018/03/03
p-man
語られる物語。深く深く。下巻へ
2018/12/25
ばななな
物語ので語られる物語。更にその中で語られる物語。更に更にその中で語られる物語。更に更に更にその中で…。どこまでも先の見えない奥へ奥へと、引きずり込まれていく。 現代の千夜一夜物語。
2018/12/01
Katsuto Yoshinaga
文庫の刊行案内で本書を知って以来、期待して手に取った。読みだしてすぐに物語に引き込まれる。マジックリアリズムと評されているが、私は旧約聖書のような不条理感のある寓話と感じた。どれだけ面白くなるのかと、期待はさらに膨らんだのだが、本書の3分の2を過ぎたあたりから、どうにも面白くない。演劇の面白さがわからない私には、ここで描かれる「日常演劇」と題されたところがさっぱり面白くないのである。下巻も購入しているのだが、読むかどうか悩ましい。
2018/04/22
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