光陰の刃(下) (講談社文庫 に 28-16)
光陰の刃(下) (講談社文庫 に 28-16) / 感想・レビュー
p-man
この国を憂いた男二人の物語。一人は経済界のトップに立ち、そこからこの国を動かそうとした男。もう一人は、常人とは異なる感性を持ち宗教に寄り添い、そこからの変革を望んだ男。やがて、テロの首謀者と被害者になる二人の生き様が、日本の近代化に不可欠な炭鉱という一つのキーワードを軸に語られる。光陰。方法論はともあれ、熱い思いを持った男たちの生き様が、かっこよかった。
2018/05/18
z1000r
非常におもしろかった。 戦中の有名軍人もちらほら出てきて、近代史の流れとしてみても興味深かった、史実かどうかは?だが団はリットン調査団の接待も担当したのか?
2021/12/26
金吾
光と陰という対比は上手いと感じました。しかし最後まで日召に共感することはできませんでした。
2020/01/05
horabook
★★★★★:団琢磨と井上日召のストーリー。どちらもぐいぐい引き込まれる内容でとても楽しめた。富士隈と駒吉に関する部分はやや唐突感があったり都合が良すぎたりする部分もあるが、これはこれで物語にいい味を出しているのだと思う。血盟団事件についてはよく知らなかったが、テロリストの実行犯たちが恩赦のあとなお右翼団体を率いていたり、出版社の社長になっていたり、しまいには県議会議員も務めていたなんて、今の世の中ではとても考えられないこと。やり直しのきく良い時代だったということなのか、あるいはただ未成熟な社会だったのか。
2018/04/29
shonborism
下巻。三井の理事長になった團と東京に出てきた日召。こういう形でしか交錯できなかったのか。富士隈と駒吉の架空の2人がよい味をだしている。
2018/03/31
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