決戦!本能寺 (講談社文庫 け 19-3 決戦!シリーズ)
決戦!本能寺 (講談社文庫 け 19-3 決戦!シリーズ) / 感想・レビュー
背古巣
面白い❗光秀の回りにいた六人の視点からの本能寺の変、そして最後に光秀自身の視点からの本能寺。何れもフィクションであるはずだが、史実として語られていることを上手く絡めてあるので、これが真実ではないかと錯覚させられる。光秀が何故本能寺の変を起こしたのかは謎とされているが、七人の作家さんがそれぞれの解釈で、こうではないかと書かれている。興味深かった(^o^)✌️。
2021/05/19
けやき
本能寺の変のアンソロジー。伊東潤「覇王の血」/織田信房、矢野隆「焰の首級」/森乱丸、天野純希「宗室の器」/島井宗室、宮本昌孝「水魚の心」/徳川家康、木下昌輝「幽斎の悪采」/細川幽斎、葉室麟「鷹、翔ける」/斎藤利三、冲方丁「純白き鬼札」/明智光秀。宮本作品の家康と木下作品の幽斎が心に残った。
2020/05/27
p.ntsk
七人の歴史小説の書き手による本能寺の変を題材にしたアンソロジー。織田信房(覇王の血)、森蘭丸(焔の首級)、島井宗室(宗室の器)、徳川家康(水魚の心)、細川幽斎(幽斎の悪采)、斎藤利三(鷹、翔ける)、明智光秀(純白き鬼札)という関係する人物それぞれの視点で事件やその過程が描かれている。作家の書き味の違いも気にならず一冊の作品としてのまとまりも感じられた。歴史の流れの中で様々な思惑が蠢きひとつの歴史的事件からプリズムの如くいろんな色合いが垣間見えて面白かった。[共読反映のため登録]
2023/06/28
小太郎
決戦シリーズはどれもが史実の裏表を色々な時代小説巧者が視点を変えながら描き出してくれます。ほとんどはずれが無いのも嬉しい。この本能寺も正しく百花繚乱の一冊。でも何となく既読感があったので調べてみたらなんと6年前に単行本で読んでました(笑)この頃再読本読んでも記憶が飛んでるのが多くてそれなりに楽しめるのは、自分的には良いというかヤバいというか迷っちゃいます。★3.5
2023/09/15
RIN
7人の作家が本能寺の変を題材に描く短編集。読む前は、いくら謎多きかの事件とはいえ、歴史上の1点を7つの物語にするのは飽きるんじゃ?と思っていたが、完全なる杞憂に終わった。冒頭が理系っぽい作風の伊東潤さんだけあって、歴史小説にありがちな人物相関や肩書変名通名の混乱がすっきり整理されてすんなりこの時代へ。伊東さん以外の作家さんはどなたも初読みだったが、いずれも巧い。諸説、いかにも!という感じの歴史ロマンたっぷり。たまには歴史小説もいいものですよ(^-^)
2021/05/03
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