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変愛小説集 日本作家編 (講談社文庫 き 65-2)

変愛小説集 日本作家編 (講談社文庫 き 65-2)

変愛小説集 日本作家編 (講談社文庫 き 65-2)

作家
岸本佐知子
川上弘美
多和田葉子
本谷有希子
村田沙耶香
吉田知子
深堀骨
安藤桃子
吉田篤弘
小池昌代
星野智幸
津島佑子
出版社
講談社
発売日
2018-05-15
ISBN
9784062939140
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変愛小説集 日本作家編 (講談社文庫 き 65-2) / 感想・レビュー

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青蓮

奇妙な味わいの恋愛小説を集めたアンソロジー。村田沙耶香の「トリプル」は別の本で既読。どの作品も風変わりで面白い。日本語の特性を活かした文字遊び的な作品多和田葉子の「韋駄天どこまでも」の性愛シーンはこんな表現があったのかと驚き。安藤桃子の「カウンターイルミネーション」も衝撃的な作品で文章が好みでした。吉田篤弘の「梯子の上から世界は何度だって生まれ変わる」は何となく安部公房を起想させる作品で本作の中で一番のお気に入り。

2019/01/11

佐島楓

ちょっと読んだ年齢があまりにも若ければ衝撃を受けると同時に取り憑かれてしまうのではないか……そう心配になるくらい強烈な世界観の作品ばかりだった。小説家というのは小説に恋をしているひとたちだから、こういうものが書けるかたがたは幸せだろうな。

2018/05/24

ざるこ

「恋愛」じゃなく「変愛」の11篇。ヒトが工場で製造される未来、身体が藁で出来た夫、口から景色が出てくるとかカラスと通じちゃうとか。奇妙な話がてんこ盛り。確かにそこに愛情や想い慕う心はある。歪な形で。でも歪と決めつけていいものか。村田沙耶香「トリプル」3人での恋愛。強烈!生々しい3人の交わりを「正しい」と言う主人公と「淫乱」と罵る母親。多様性が叫ばれる現在に合った物語かな。おばさんついてけないけど。でも深掘骨「逆毛のトメ」がすごい。おフランス人形型コルク抜きは流れ流れて人が死んでゆく。グロくて意味不明なのに

2021/09/14

さおり

大好きな岸本佐知子さんが編者のアンソロジー。変な恋愛ものを集めてます。以前読んだ翻訳版の方が良かったな。あれは全部岸本さんが訳しているから。今回は、作家さんたちに依頼して書いてもらっているので、またちょっと違う。村田沙耶香さんのんは読んだことがある気がしたけど、結局いちばん好き。あとは、本谷有希子さんのんも良かったかな。岸本さんの本はしばらく読んでいないので、また読みたいな。エッセイもとても良いし、以前読んだ「もしもし」とかも再読したいし。

2020/10/19

shio

岸本佐知子さんが「訳したい!」と身悶えするほど送り出したいラブストーリーたち。愛の対象は人間ではないどころか自分も人間ではなかったり、「変」が強すぎて「愛」まで感じる余裕がない💦突出は多和田葉子さんの「韋駄天どこまでも」漢字がエロティックに感じる…スゴイ。多和田さんにかかると言葉や文字が別の生き物に生まれ変わる。圧巻!人間が工場で作られる「形見」もよかった。3人の恋愛「トリプル」再読なのでマシだったけど、村田さんは強烈すぎる。初読の作家さんの中でも読みたかった津島佑子さん。軽やかでユニークなお話でした。

2021/09/30

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