君と時計と嘘の塔 第一幕 (講談社タイガ アA 1)
君と時計と嘘の塔 第一幕 (講談社タイガ アA 1) / 感想・レビュー
へくとぱすかる
まだ「第1幕」なので、これから先を期待するしかないが、ここまでで充分にサスペンスもあり、何より人間関係の複雑なおもしろさが光っている。学園ドラマの王道を行くような、登場人物たちの行動も気に入りました。タイムリープについては、どんな仕掛けがあるのかが楽しみです。西澤保彦「七回死んだ男」も同様に、何度も繰り返す時間を扱っていましたが、果たして?
2015/12/21
さばかん
あの綾崎隼による新たなタイムリープミステリー。 はっきりいってめっちゃ面白い。 タイムリープというありふれた題材と、どこにでもいるような平々凡々な主人公と、そしてヒロイン。 惹き込まれる物語。 正直おもしろい。 第一幕、失敗。 第二幕へつづく。 P.S.表紙の人物は誰なのでしょう?
2016/02/02
ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう
小学生時、幼馴染だった女の子を陥し入れ、傷付けたことから、罪悪感から何よりも彼女の幸福を願って生きてきた綜士。高校で親友と呼べる存在ができるが、急にその親友の存在が消えてしまう。そんな中現れる、あけすけのない言葉を放つ同級生雛美、そして、時計部なる時空の歪みを追いかける先輩千歳。雛味は彼氏の死亡を知ったことでタイムリープし、4回目のタイムリープで恋人を救ったが、その後、幼馴染の死を知った綜士のタイムリープにより、5回目のタイムリープが起こる。しかも、タイムリープは繰り返すごとに大切な人が消えていく。
2016/05/17
のっぱらー
大切な人を亡くしてしまった絶望からタイムリープをしてしまう綜士。しかしただ時間をさかのぼっただけでなく、戻った世界には自分の身近だった存在である親友が消えてしまっていた。。。 このタイムリープの謎を解くべく、時計部の千歳先輩と、同級生の雛美とともに、片思い相手の少女の死を食い止めようとするのだが。。。 なんとも悲しい結末となってしまった第一幕。これ以上悲しみの連鎖を繰り返さないためにも、第二幕では何とか少女を救い出してほしい。
2016/02/26
ひめありす@灯れ松明の火
うーん、なんでしょう。すごく好みのタイプの作家さんであるはずなのに、綾崎さんは何故かシリーズ物を読んでも「次の一冊」に手を出すことがありません。今回もそうなってしまいそう。登場人物の名前が繊細過ぎるのかな。そんな些細な理由に尖ってしまうほどの不協和音に満ちた物語。繰り返す度に失っていく。その存在を埋める為のピースは宛がわれない。だからその喪失がどんな未来へ繋がるのか誰も想像できない。重苦しい空白と、失ったものの価値を両天秤に乗せて悩むしか。何故かタイムリープって高跳びのイメージが重なります。何故でしょう?
2016/07/31
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