算額タイムトンネル (講談社タイガ ムA 1)
算額タイムトンネル (講談社タイガ ムA 1) / 感想・レビュー
よっち
数学にのめり込む女子高生・真鍋波瑠が手にした神社の宝物殿に眠る絵馬「算額」。幕末の和算を学ぶ者たちが奉納した算額に浮かび上がる和算の定理の謎から、謎の出題者との算法をめぐる往復書簡が始まる物語。算数オリンピック日本代表を目指すも不仲の両親や思わせぶりな先輩に振り回される波瑠と、動乱の幕末に和算を志す実明の算額を通じた交流。その繋がりはお互いの人生に少なからず影響を与えましたけど、波瑠が意外な形で迎えることになった新展開と、彼女に託された伝言を巡るあれこれがどういった意味を持つのか、続巻に期待したいですね。
2018/01/12
マッちゃま
「うひゃ〜早く続きが読みてえ〜」それが一番の感想です。ブックオフで見つけたの取り敢えず購入してました。次巻が今月発売。本書が面白ければ買うけれど、そうじゃ無けりゃ…判断する意味で読んでみて、その感想が上記です。神社で見つかった算額に間違った数式の落書きが有り、それを正す答えを落書きすると幕末時代の和算を学ぶ武士に繋がった。数学ヲタの女子高生ハルとトラウマから刀に恐怖心を持つ実信。算法合戦を通じ、お互いがその時代に生きるゆえの悩みや問題に対し答えを探し合うファンタジー。幕末時代は好きですし次巻は買います♪
2018/07/04
ami*15
少し歴史の知識も入れながら2013年と幕末で時代を越えた数学対決をするというのが面白くて興奮しました。和算のことはあまりよく知らなかったので、もう少し和算について知りたいという気持ちにはなった。両親の離婚、気になる先輩との関係など波瑠は色々な悩みを溜め込んでいますが、実信との時空を越えての数学対決、数学オリンピックへの夢と彼女にとって数学からの影響は大きく、苦悩だらけの日々を数学の楽しさで埋めているのだと感じさせられました。勉強としての数学は苦手だけど、趣味としての数学は楽しいものだと思う。面白い話では→
2018/01/23
assam2005
数学に歴史を掛け合わせるのって初めてかもしれない。天才数学少女・波瑠が幕末に生きた和算学者・橘実信とやり取りする。往復書簡によりお互いライバルかのように数学の出題をしあってお互いの存在を認めていく。切磋琢磨なこの存在とのめり込めるものがあると言うのは幸せだな。別の時代を生きている為、会いたくても会えないのが、より思いを強固にする。数学も苦手な上、幕末の史実についてはほとんどうろ覚えなのですが、楽しんで読了。しかも、次巻に続くだと?(@ ̄□ ̄@;)!!ああ、ちょっと気になる。続き読みたい。
2018/09/20
たこやき
作中に出てくる数学(算額)の問題についてはサッパリわからん!(笑) ただ、現代と幕末。時代を超え、その問いのやりとりで結ばれていく波瑠と実信の友情が印象的。双方ともに、色々と悩みを抱えている。でも、いや、だからこそ、そこにのめりこんでいく、というのはわかるし、作中でいわれるように、数学は時代も国も関係ない、というメッセージが強く感じられた。ただ、終盤の展開、特に波瑠の側はちょっと唐突に感じられた。
2018/02/25
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