雰囲気探偵 鬼鶫航 (講談社ノベルス タT- 41)
雰囲気探偵 鬼鶫航 (講談社ノベルス タT- 41) / 感想・レビュー
藤月はな(灯れ松明の火)
薬屋探偵怪奇譚の『童話を失くした明月に』であの秋を「悔しい」とまで言わしめた探偵、鬼鶫さんのお話。雰囲気は探偵だが謎を解く前に事件の真相が明らかになってしまう星の巡りにいる鬼鶫さん。だけど被害者、加害者のこれからのことをこれっぽちも考えずに嬉々と推理するクソ探偵共(もどきも含む)よりも両者を慮れる鬼鶫さんの方が何兆倍もいいよ!推理しなくても寧ろ、大ファンになるよ!!後、刑事の丸古さんも可愛かったです^^表紙はビブリア古書堂のイラストも担当してらっしゃる越島はぐさんだったのですね。
2014/07/22
hirune
放火とかで故意に起こしたんでなければ火元の人が延焼した家に賠償責任はないって知ってました?私はマンションの理事会で保険会社の人に聞いて愕然としました。外見、雰囲気は名探偵そのものの鬼鶫は、依頼された問題は何となく周りが解決しちゃって、運が良いというか引きが強いですね。彼は探偵よりカウンセラーの方が向いてるな。探偵やってても皆を癒しちゃうんだから☆
2015/04/24
雪紫
再読。「童話を失くした明時に」の探偵コンビ登場の薬屋さんスピンオフ(薬屋さん読んでなくても支障はありません)。とりあえず再読でも思ったけど佐々、ちゃんと彼は探偵やってるよ。事件は解かなくても犯人や関係者の心は解く。どうしようのないやるせなさや詐欺の二次被害説明については書きつつもこういう救いの雰囲気はやっぱり好き。読んでて和めるし、高里さんらしさものびのび出せてるしね。
2023/12/27
ソラ
高里椎奈さんらしい柔らかいやさしい雰囲気の作品。
2014/05/03
TANGO
雰囲気は抜群に「探偵」、しかしてその実力は?推理はしないけれど、犯人を見つけ、依頼人の要望に沿う優しい職業探偵、鬼鶫(きのつぐみ)。謎解きを楽しむのではなく、ふんわりとした雰囲気を楽しむミステリー4編。ライバルの日置&七瀬コンビも気になるところ。
2014/05/07
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