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誰がカインを殺したか 桜井京介returns (講談社ノベルス シI- 26)

誰がカインを殺したか 桜井京介returns (講談社ノベルス シI- 26)

誰がカインを殺したか 桜井京介returns (講談社ノベルス シI- 26)

作家
篠田真由美
出版社
講談社
発売日
2015-06-04
ISBN
9784062990486
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誰がカインを殺したか 桜井京介returns (講談社ノベルス シI- 26) / 感想・レビュー

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依空

returns2作目。今を憎み、人を信じることが出来ない。そんな人々が起こす事件は時に殺人に至ったりと、痛ましいものが多くてやるせないですね。でも後味が悪くならないのは、京介たちを信頼し、傷つきながらも成長していく庄司ゆきの強さと、小さき者を守ろうとする京介たちの慈愛が伝わってくるからかな。本編のように京介たち自身に危機が迫っているわけじゃないので、落ち着いて読めるのも理由としては大きいかも。今回は珍しく日常の謎があり、京介と蒼が穏やかな日常を手に入れていることが伝わってきて、たまらなく嬉しいです。

2015/07/31

紅はこべ

巻頭作で東京創元社デビューの作者が東京創元社に喧嘩売ってるのかと思った。例えば加納朋子さんあたりに。考えすぎだろうが。東京創元社の日常の謎ミステリは決して神代氏が批判するようなものではないけど。北村薫氏にしても、「砂糖合戦」は勿論傑作だけど、それにとどめをさすとは思わない。同シリーズではもっと怖い犯人像が何人もいるし。長子の私はカインもエサウもずっと同情していた。父親に愛されていたエサウよりも、カインはもっと気の毒だ。せめて神だけでもカインを愛するべきだったのだ。パパとなった蒼も見たいな。

2015/10/17

瀧ながれ

たぶん桜井京介という人はこんなふうに、手放しで誰かを支えてくれる、情にあついタイプだったんだな。シリーズ中の彼は抑圧されてたんだな。…と思うくらい、京介の肩の力が抜けてて言葉がすなおで、表情が楽そうで、それだけで、読んでよかったなあと思いました。内容は、というか冒頭で畳み掛けられる「日常の謎」系に対するあれこれが、いきなりおもしろすぎました。深春一家が(伝聞ではなく)登場したのも嬉しいです、お幸せそうでなにより♪

2015/06/06

かつて夢中になって読んだ桜井京介シリーズ。シャーロック・ホームズに続いて恋した京介さん四十代半ば!出版されたのが11年前だから今は五十代!! 今京介が遭遇するとしたらどんな事件だろう? やはり親子、家族の愛憎から行き違う物語だろうか?神代先生や蒼、もちろん京介が生きて来た半生を思えばやはり避けられないテーマかな?でも読んでみたい。表題作の摂少年に「大丈夫君は一人じゃない!僕達がいるから何も恐くない!」と語りかける蒼のシーンに涙を堪えられなかった。

2023/09/19

マムみかん(*感想記入少なめです*)

リターンズ2作目も、4編入った短編集。 日常の謎系よりは重めなテーマを扱っていますね。 表題作は、「建築探偵」シリーズのような雰囲気があって良かったです。 庄司ゆきちゃんがレギュラー入りで喜ばしいのですが、中学生の彼女との対比で、やたらと京介が「四十代の小父さん」と自ら連呼するのは少々悲しい…(笑)。 深春ファミリーのゲスト出演に和みました~☆

2015/07/20

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