海と月の迷路 (講談社ノベルス オC- 13)
海と月の迷路 (講談社ノベルス オC- 13) / 感想・レビュー
紫 綺
昭和30年代後期、特殊な閉鎖空間、人工島が舞台のハードボイルドミステリー。大沢さん独自のジェントルな、新米警察官である主人公の地道な捜査が、少しながらも実を結んでいく過程が凄かった。
2019/11/03
りょうこ
やっと読み終えた!中盤辺りまではちょっと厚めの本だったので寝る前に読んでたからか?あまり進まず...昨日の夜に一気に読んだ!軍艦島...世界遺産になるちょっと前にたまたま行けたので情景が自分の中では廃墟っぽいのがずっと頭の中にあったけど本の中では軍艦島が廃墟になる前のリアルな軍艦島..。犯人はなんとなーく予想してた範囲の中にいたけど...かなり面白く読み終えました!ってか大沢さん初読みなんです!面白かったので他の作品も読んでみたい!
2016/07/06
一乗寺隼人
これはいい!軍艦島を舞台に少女の溺死の謎を追う荒巻巡査が『新宿鮫』の鮫島バリにカッコいい!事なかれ主義の先輩巡査とは違い、職務に忠実な姿勢に感動。次第に明らかになっていく島の人の過去や秘密に目が離せず夜更かししたが、寝る時間を削ってでも読んだ甲斐があった重厚な長編。荒巻巡査が犯人と対峙するシーンなんかもう鳥肌立ちまくりで興奮MAXドキドキしましたよ。読んでる途中でネットか何かで軍艦島の写真を検索しながら読むとよりのめり込めると思います。吉川英治文学賞受賞作。とても面白かったです。
2015/10/20
多喜夢
最近の大沢作品のように派手な作品ではなく、地道で重厚な印象。地を這うような地道な捜査で、事件解明に当たる主人公のひたむきさ。彼を取り巻く人間関係の複雑さがよく描かれていた。軍艦島の廃墟ツアーに参加したくなる。
2016/05/22
ケンメイ
★5 久々の大沢作品でしたが、どっぷりハマって最高でした。四面楚歌の状態でも信念を曲げずにやり続けた新米巡査が輝いていました。
2018/08/26
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