QED ~ortus~白山の頻闇 (講談社ノベルス タS- 50)
QED ~ortus~白山の頻闇 (講談社ノベルス タS- 50) / 感想・レビュー
山本真一郎
読了。6年前に1度完結したかと思いきや、それ以降としては既に3冊目となるQEDシリーズ。今回のテーマは金沢の白山比咩神社と吉原の2本。1本目についての説明の中でこれでもかと登場してくる「白」。何故当時の朝廷は「白」を忌み嫌ったのか。「菊理媛」とは何者なのか。2本目は「吉原」。華やかな文化とは裏腹の凄惨で深遠な闇と慟哭。女にとっての「苦界」。そこから見えてくる江戸文化と「明暦の大火」の正体。何れもじっくりと楽しませて貰った。もう完結した事など無かった事にしてこれからも書き継いでいって欲しいシリーズだと思う。
2017/11/15
ままこ
QEDシリーズ20作目。白山比咩神社に関連して菊理媛神の謎を独自の見解で解明していく。今回も二人は事件に巻き込まれてしまったが奈々はまさか崇からも殺人事件巻き込まれ体質とお墨付きをもらうとは(笑)『江戸の弥生闇』大学時代の崇と奈々のエピソードも面白かった。
2018/04/15
ポチ
QEDの新シリーズの始まり?やっぱりタタルの蘊蓄はいい。けど一度読んだだけではなかなか理解出来ない…。伊勢神宮の巻と併せてもう一度読み直さなくては!白山比咩神社に行きたくなりました。吉原の話は哀し過ぎる…。
2017/12/14
ひめありす@灯れ松明の火
大丈夫、この定めは決して途絶えない物だから。織姫が星を紡いで作った意図で天帝の衣を織り上げる様に、何度すれ違っても、再び触れ合えるわ。二人の歴史は決して途絶えない。場所を変えて、信仰を変えて、名前を変えて、時代を変えて、互いの魂が呼び合う限り、私達を呼ぶ声が途絶えない限り、何度だって出会える。そんなメッセージを幾つも、歴史の暗闇の中に落としていくわ。そして出会ったら気が付く。貴方が私の、たった一人掛け替えのない人だって。だから暗闇を恐れないで。そこに私はいる。きっと探し合えるから。いつか絶対に、巡り逢える
2017/12/17
美周郎
新刊の前に未読ぶんから、展開早いと思ったら中篇2本構成だった。国内旅行の行きたい先がまた一つ増えた。先に短編集読んでしまったが学生時代のエピソードが少しづつ拾われてきた、刊行順は大事、少しもったいないことした。
2019/11/20
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