悲終伝 (講談社ノベルス ニJ- 42)
悲終伝 (講談社ノベルス ニJ- 42) / 感想・レビュー
starbro
伝説シリーズ、全十巻、5000P強、約300万字、足かけ6年、遂に完読しました。西尾維新を読むきっかけとなった作品だったので、期待していたのですが、惰性で読み続けた結果が・・・地球25億人殺しスペースオペラAKBといった感じの作品でした。
2018/05/02
さばかん
終わってしまった。物語は完結してしまった。戦争は終結してしまった。 戦わないで終わってしまった。戦わずして終わらせてしまった。 宇宙に来てから話し合いばっかりだったけど、面白かった。話し合いが面白かった。 最後になって明かされる謎の数々。 放置されたままの数々。 右往左往しながらも最後はサシで決めた空々空。 そして少年は伝説になった。
2018/06/16
流言
まさか、伝説シリーズがきれいに終わるとは。その事実が衝撃だった。まさか、剣藤さんに悲鳴が響かなかった理由も、火星陣に地球陣が勝てた理由も、一年後の悲鳴も、壊れた破壊丸も、心がない英雄の顛末もきれいに回収するだなんて、誰が想像できようか。氷上さんが一生を空々くんと添い遂げ、地濃ちゃんがエンディングをしめくくる姿を、誰かが思い描くことができていただろうか。どこまでを作者は想定して書いていたのだろうか。無駄がなかったとは言わない。むしろ、九割がた無駄でできたような小説だったけれど、この幕の引き方は喝采しかない。
2018/06/15
の
約5000ページに及ぶ一大巨編「伝説シリーズ」完結。ただただ凄まじかったです。西尾維新さんの作品はこれでもある程度は読んでいるつもりなので、意外性とか特異性とかにはだいぶ慣れているつもりでしたけど、このシリーズ只者じゃないなという感じです。まずスケールが桁違いすぎます。子供心というか、高揚感がくすぐられて怒涛の勢いでこの巻読みきりました。まさか「悲鳴伝」を読んでいるとき、この英雄譚がこんな道筋を辿ってこんな結末に収束するとは、はは、とてもとても。本当読んでよかったな、と読後の余韻にほわぁとしています。
2019/09/01
たこやき
シリーズ完結編。どうやって「地球を倒すのか?」というところがメインになるのかと思いきや、どうやって地球へ戻るのか、という部分に分量が割かれる。そして、その中でこれでもかと描かれるのは、主人公・空が、「自分は変わってしまった」という思い。四国篇の話とか、そういうのが巡り巡って……という辺りの伏線の回収などは流石。でも、それ以上に思うのは、「この少年の名前を、どうか忘れないでほしい」という紹介文の意味。当初、淡々と任務をこなしていた空が、どう変わっていたのか? その意味では、「空々空の物語」だったのだろう。
2018/05/29
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