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水域 上 (アフタヌーンKC)

水域 上 (アフタヌーンKC)

水域 上 (アフタヌーンKC)

作家
漆原友紀
出版社
講談社
発売日
2011-01-21
ISBN
9784063107241
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水域 上 (アフタヌーンKC) / 感想・レビュー

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龍神の伝説を皮切りに、ダムの底に沈んだ村に住んでいた人々の過去と現在の話を軸にしながら、家族の絆、自然というもののあるべき姿を問う物語。厚みのある上下巻だが、すごく引き込まれて一気に読んだ。『蟲師』の世界観がとても好きだったので、期待して読んだら期待以上で読み応えもあり、人物、心理の描写がとても丁寧。憂いのある表情から、この先に起きるであろう様々なことへの不穏な予感が、なおさら水の透明感をせつないものとして際立てている気がした。

2013/07/23

眠る山猫屋

寝かせに寝かせての読破(苦笑) 期待に違わぬ内容の濃さ。この濃密な空間に怯んでいたんだけどね。 中学生の少女は、とある酷暑の夏に、近くて遠い場所へトリップする。そこで語られたのは、失われた時間と空間の記憶だった…

2011/11/20

Nyah

本棚整理で再読。猛暑続きで雨が降らず給水制限中。熱中症か意識を失った川村千波は、夢の中でどこか懐かしいスミオ少年と老人に出会う。祖母はダムに沈んだ故郷に似てると思い‥。夢で繰り返しスミオと祖父に会う千波。

2023/03/19

moon

猛暑の中、少女が倒れる。意識を失うも気が付けば時代を遡り、どこにでもありそうで、どこにもない村へ。水辺での少年との出会い、ダム建設との闘争、その村と水の持つ記憶を辿り始める。流るる水の如く、清らかにしなやかに綴られる物語。独特の雰囲気を持つも構成は秀逸。多くの方に感じて欲しい一冊。

2012/12/12

exsoy

たくさんの人の想いを水底に沈めたのに、渇水は止まない…ダムとはいったいなんなのか。

2011/01/22

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