攻殻機動隊 (1) KCデラックス
攻殻機動隊 (1) KCデラックス / 感想・レビュー
アナーキー靴下
超有名作品ながらこれまで読んだことがなく、夫が所有していたので借りて読む。何これ凄い、圧倒的世界観。これはハマる人が大量にいたのも頷けるし、絵柄はやや古いとはいえ今なお決して色褪せない作品だと思う。ストーリーはわかりづらい(というか最後までいまいちわかってない…)けどそれがむしろリアル。逆に世の中の多数の作品がいかにストーリーを伝えることを重視して工夫されているかがよくわかる。狂言回し的な存在はおらず、登場人物を追いながらこの世界を映し出している感じ。こういう手法って何か名前があったりするのかな。
2024/05/24
読書ニスタ
1991年、SF漫画の古典。2028年の未来を描く。AI、サイボーグの活躍を描く。一読で理解できないほど、難解な構成とディテール。硬派な漫画で、何度も映画化されてる。30年も前に描かれたとは思えないほど、令和時代の現実世界との類似点に驚かされる。子供の時に本書を読んだ連中が、本書を現実にしようとしているかのよう。作者のスゴい才能。「俗悪メディアに洗脳されながら、種を撒かずに実を食べることか?興進国を犠牲にして」「だから浮浪化はもとより野生化する奴も後を絶たない」姿は変わっても、人間の本質は変わらず、か。
2019/11/03
さくりや
字多ッ!これは工学ベースなのかしら、馴染みのないジャンル過ぎて知らない単語が多数で理解が追いつかなかった。女が憧れ男が恋するヒロイン・草薙素子は魅力的で彼女を追っていればストーリーの大筋は察することができた笑。「この世の中が嫌いなら二度とあの世から出てくるな!」痺れるゥ。時折出てくる街並みが中野ブロードウェイ風味強めでテンションが上がった。続きはどうしよう。
2020/07/19
おさむ
実写版映画を観たら、ネットの反応が賛否両論なので、原作の士郎正宗さんの世界観を確認する為に読了。1991年に描かれた「サイバーパンク」マンガ。公安警察や人工知能、ネット社会、国家とテロなど、ここ20年の映画やドラマのテーマや昨今の世界情勢を見事に先取りしている内容に驚きます。AKIRAも凄いマンガでしたが、この原作も「マトリックス」等に影響を与えたのかもしれませんね。実写版映画は、これを読んでしまうと、表面はなぞっているもののハリウッド的なアクションとCG満載の別の作品という感じがします。
2017/04/11
さくりや
前回が初読で、余りの情報量と知らない語彙のオンパレードで内容が理解できずすぐに再読。一気読みは疲れるので1話1話、確実にストーリーを理解できるように読んだら、何これめっっちゃ面白いじゃん。怒濤のドンデン返しと伏線回収。公安9課の面々もこんなにキャラが立っていたのね。超かっこいい美人の紅一点とハードボイルドな男達、の構図が東京事変ぽいし、なんなら物語版「電波通信」よこれ。
2020/08/04
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