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フィラメント: 漆原友紀作品集 (アフタヌーンKC)

フィラメント: 漆原友紀作品集 (アフタヌーンKC)

フィラメント: 漆原友紀作品集 (アフタヌーンKC)

作家
漆原友紀
出版社
講談社
発売日
2004-09-22
ISBN
9784063143577
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フィラメント: 漆原友紀作品集 (アフタヌーンKC) / 感想・レビュー

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部室にあった本。やることがなかったので読んでみました。独特の世界観で描かれるどこか切ないファンタジー。生死に関わるお話が多かったように思います。書き込みが細かくされていて、それは漫画の良さだなと思います。情景描写が細かく、絵が綺麗でした。

2017/03/16

キジネコ

京都の八幡男山付近の竹で、2450時間も灯ったというエジソンのフィラメントの灯りは 世界の闇をどの様に照らしたのだろう?と、表題の意味を考えて連想致しました。蟲師に比べると稚拙、ギコチナサを感じる作品群ですが「あわい」の世界の萌芽は既に独特な発光を見せ始めています。生と死、昼と夜、光と闇…現の世界に生きる私達が見た、見る夢幻。明るすぎる現実の中で生を営む大人に作家は、遠く離れた記憶の抽斗の佇む私の静かな闇を照らします。少年の頃の私、今と違う私が物語の中にいました。フィラメント…結晶… 成程、物語は面白い。

2017/08/23

眠る山猫屋

飛び散った一瞬の火花。きっと漆原さんの原点なんだろう。蟲師の原型のような『虫師』二編。ちょっと世界観は違うが可愛らしくて良い。『迷宮猫』は今連載されている作品の片鱗を感じるし。でも好みは『岬でバスを降りたひと』かな。果ての岬にある雑貨屋さん。バスを降りた人と帰りに乗った人の数が合わない時。幽冥と現(うつつ)の狭間の出来事を描かせたら、この作者さんは抜群に巧い。引き込まれた。

2019/07/10

ダリヤ

蟲師の世界観がすき。漆原さんのさまざまな作品がふれることのできるこの作品集はとてもたのしめた。不思議で不気味で怖いこの世界にはいりこむと、居心地がよくって入り浸ってしまいそうになる。蟲師の原型である虫師も良い。あの虫図鑑、わたしもよみたい。

2014/10/19

neimu

作家の原点というものは、濃縮還元ジュースみたいに短くても読み応えがあるもんなんだなと。絵柄も変わってしまっているし、特別絵が達者というわけでもないのに、この何ともいえない独特の雰囲気と息遣いが異世界へと読者を誘い込む。その物語としての存在感と、距離感は見事。

2009/07/30

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