小説 仮面ライダー鎧武 (講談社キャラクター文庫 20)
小説 仮面ライダー鎧武 (講談社キャラクター文庫 20) / 感想・レビュー
おかむー
TV版本編のみに限らず、映画版や外伝の内容までも網羅したまとめの続篇といった作品。『よくできました』。すでに完結している物語だけに、オリジナルの敵をねじ込むかと思いきや、あくまでも過去作の登場人物で収めているのが結果として成功。クライマックスでの様々な可能性のなかで平成ライダーを総出演させるあたりも憎い演出。難をいえばがんばって詰め込んだせいか少々窮屈な印象が漂うところがもったいない。タイトルは“鎧武”だけれど主人公はほぼミッチー、最後の美味しいところだけ持ってゆくのは主役かつ神の特権かな(笑)
2016/05/29
雪紫
沢芽市に再び危機が(おいまたか!)生きることは戦い。重荷を背負い戦うミッチや貴虎兄さんが重荷を背負ってくれる人達が差し伸べる手を受け取れてたり、励ましたりするシーンにテレビ同様くるものがある・・・。いや、平成ライダーはフォーゼから入った口だし鎧武スピンオフはドライブと一緒の劇場版しか見てないけど、それでも、凄く来るわ・・・。言葉に出来ない。
2021/01/27
緋莢
「ヘルヘイム」の力を悪用するユグドラシルの残党を追い、世界各地を飛び回る呉島貴虎。アジアの南部に位置する、とある小国で大規模なロックシード工場を発見。そこに不穏な気配を感じ取る。一方、沢芽市には、謎のカルト教団「黒の菩提樹」が現れる。呉島光実やザックらは、教団を率いる狗道供界と対峙するが・・・
2016/06/12
トラシショウ。
積読消化。亡霊との闘い。仮面ライダー鎧武・葛葉紘汰がオーバーロード・始まりの男としてヘルヘイムの侵食から地球を救い去った後の沢芽市に、かつて狗道供界が起こした宗教組織「黒の菩提樹」の意志が浸透していく。海外でユクドラシル残党の処理に血道をあげる貴虎と鳳蓮、沢芽市で贖罪を抱き復興に従事していた光真、ザック、城之内ら残された者達がこの脅威に立ち向かう。かなり時間を空けての刊行となる本作は、テレビシリーズ、劇場版やVシネマも総括する本当の意味での後日談であり、最期の後始末。拙いけど熱い力作(以下コメ欄に余談)。
2016/07/22
maito/まいと
テーマは救済。罪を犯した(と本人達は思っている)呉島兄弟が、もう一度立ち上がり世界を救う物語。まさしく鎧武の後日談にふさわしい作品になっている。やはりこの作品は小説でも(もしかしたら小説の方が)映える世界観だなあ。大事なところで、これまでのライダーたちが垣間見えるシーン差し込んだりと、作家陣のライダー愛炸裂してる(笑)もちろん神も登場、永遠に終わらない戦いに身を投じる孤独と使命が、彼が本当のヒーローになった証だと思うと泣けてくる・・・
2016/03/29
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