あさきゆめみし 13: 源氏物語 (講談社コミックスミミ 422)
あさきゆめみし 13: 源氏物語 (講談社コミックスミミ 422) / 感想・レビュー
おくちゃん🍎柳緑花紅
ああ、とうとう読み終えてしまった。恋とはなんて切ないものでしょう。匂の宮の女好きにはほとほと嫌気がさすけれど、薫も又亡き大君の面影を残すからと浮舟を……どちらにも身を任せ悩む浮舟にも苛々したけれど、ラストは、これで良かったのだと納得。源氏物語をコミックで身近にしてくれ、美しい雅な世界を見せてくれた大和和紀さんに感謝。そして長いこと催促もせずに私に大切な本を貸して下さった読友さんにもこの場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。m(_ _)m
2017/06/23
雪紫
奇しくもふたりの男は、憧れた光源氏の負の根源(満たされない欠落)を辿ってしまった訳で・・・よかったじゃないの匂の宮、おじいさまみたいになれて。と言うか、彼を見てると光源氏の女たらしぶりが良心的かつ(うちの親いわく情がある)のが良くわかったわ・・・。離れて、ふたりの「愛」の根っこがわかってしまっただけに、嘆く男達をよそに、名前の通り揺れ、選べずに都合良き悲劇から新たに前を行く浮舟の道や浮橋の言葉の凛としたことか。これにて完結だが薫まで、光源氏と同じ女性関係辿らないだろうな・・・(汗)なんか不安な思考だし。
2023/08/31
さなごん
揺れ動く運命。
2015/12/25
Kikuyo
二人の男性の間で揺れ動く浮舟の心情が描かれる、宇治十帖ってこんな話だったのか。谷崎潤一郎訳は持ってるので読んでみます。 それにしても、どんな場面でも原作の雰囲気を残し、格調高いままに漫画化されてますね、素晴らしい。絵も終わりに近付くにつれ綺麗になっていく感じ。
2017/02/25
枯伍
薫に導かれ宇治で暮らす浮舟の元に、匂宮が訪れ求愛する。ふたりの男のどちらも選べない浮舟は川に身を投げる。死ねなかった浮舟は尼としての道を歩むこととなる。一時の情熱と亡き人の形代、どちらも本当に愛されているとは思えなかったのも悲劇だったのか。結局女が自由になるには出家するしかないってことなのかな。常陸の守夫婦と浮舟の乳母がいい味出していた。これにて結。
2021/01/16
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