九頭竜 2: 買厄懸場帖 (講談社漫画文庫 い 11-3)
九頭竜 2: 買厄懸場帖 (講談社漫画文庫 い 11-3) / 感想・レビュー
海猫
宮川輝のリメイク版ではオミットされたエピソードが多く、終盤になるほど風呂敷の畳み方が別物に。最終的な着地点も正反対な感じ。こちらの石ノ森オリジナル版はやりきれない展開があり、決着の付け方が無情な感じだった。前巻でも違うように読めるとは書いたけれど全話読みきると、こうも印象が別物になってくるとはねえ。今の私としては、救いとスピード感ある宮川リメイク版の方が好きだが、読んだ順番もあるしタイミングもあるだろう。よりハードな作品を求めたい時期なら石ノ森版をとると思う。作家性を比較しながら読むのも面白い体験だった。
2020/06/11
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