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完全版水木しげる伝(上) (講談社漫画文庫 み 3-2)

完全版水木しげる伝(上) (講談社漫画文庫 み 3-2)

完全版水木しげる伝(上) (講談社漫画文庫 み 3-2)

作家
水木しげる
出版社
講談社
発売日
2004-11-12
ISBN
9784063608366
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完全版水木しげる伝(上) (講談社漫画文庫 み 3-2) / 感想・レビュー

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かおりんご

漫画。水木しげるさんの生い立ちから、南方に送られるまでの話。読んでいて思ったのは、発達障害を抱えていて大変だったんだなっていうこと。ざっくりとADHD傾向かなとしか分からないけれど、軍国主義の社会では生きづらかっただろうな。いまのような療育機関あるわけじゃなく、精神がたるんでいるから適応できないんだとレッテルを貼られるわけだし。水木さんは前向きというか、マイペースだったから乗り越えられたものの、これほど学校や職場で不適応を起こしていたら、つらいと思います。

2014/08/09

tomi

晩年に描かれた全三巻の自伝。根っからのマイペース人間で自由人。この性格は確実に父親の性格を継いでいるようです。子供の頃から学校の勉強は全くできず、遅刻常習、喧嘩ばかりの問題児。どこに勤めても問題行動の連発でクビ。つらい出来事も多々描かれているのだが、のんびりとした筆致なので悲愴感もなく楽しく読める。とは言うもののそんな水木さんも徴兵される。軍隊でも寝坊癖とマイペース行動で毎日のように殴られる描写は痛々しい。

2021/06/20

GELC

最近「総員玉砕せよ!」をようやく読んだところだったが、子どもと鬼太郎のアニメを見ると想像以上の面白さで、俄かに水木先生のことが気になり始めて手に取った。一言で言って、めちゃくちゃ面白いです、この本。「今まで読まずに人生損してた!」と思うぐらいに。まず、先生のマイペースさが素晴らしい。後世になお残す人はやはり違いますね。そして、ある意味で大らかで大雑把な時代背景もワクワクしますが、次第に軍国主義が台頭。さすがの先生の生活も巻き込まれざるを得なくて…という感じでドキドキしながら次巻へ。

2023/09/10

nstnykk9814

安芸市の土佐ジローの宿「はたやま夢楽(むら)」に泊まった夜、書庫で見つけ、懐かしく読み返した。自分も妖怪も客観視できる水木サンはやっぱりすごい。つくづく惜しい人を亡くしたと思う。

2015/12/12

シルク

昔、NHKで放送していた「のんのんばあと俺」ってドラマが好きだった。なんだろうねぇ。「完全なる幸福、幸福なこども時代」……って印象を受けたよ。幸せな気持ちになるドラマだったんだ。少し大きくなってから「どんなドラマだったっけ?」と記憶を探ってみると、胸がズキンとくる要素が中心部分に含まれていたのに。そう、1作目の場合は、主人公が淡い恋を抱く年上の乙女は、肺結核。都会育ちでツンツンしてて。田舎者の主人公を馬鹿にする言動多々なのに、しげるさんはそれでもポ~v としちゃう……けどラスト、彼女は亡くなるんだよなぁ。

2017/01/21

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