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空が分裂する

空が分裂する

空が分裂する

作家
最果タヒ
出版社
講談社
発売日
2012-10-01
ISBN
9784063648980
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空が分裂する / 感想・レビュー

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いっちゃんず

詩について:『死んでしまう系のぼくらに』と同様、感覚的なものしか頭に入ってこない。ただ、「おめでとうさようなら」「夏襲来」の2篇のみ何となく理解。どうしてこんなに特殊な読書体験になってしまったかについては、作者あとがきを読んでとても納得した。しかし、これを別冊少年マガジンで連載していたのか… /イラストについて:知っている人だけでも、市川春子、萩尾望都、山本直樹、古屋兎丸、冬目景、鬼頭莫宏、鈴木央、板橋しゅうほう、志村貴子、西島大介。さすが講談社。イラストだけでも一読の価値あり。

2015/03/18

二藍

【北極でぼくを待っている人がいるとして、ぼくはそんなところまで迎えに行けるだろうか。】【そんなところまで歩いて行って、すきって言ってもらいに行って、しまうぐらいぼくは孤独なのだろうか。】Twitterで知った最果タヒさんの詩集。じっくり読んでみると、なんか、攻撃的だけど傷つけてるんじゃなくて、突き放してる、ような感じ。多用される「よかったね」っていう言葉が特にそう感じさせた。『みじめな人たちのこころ』が好き。『夜の死』と『ミッドナイト夜』と『天国と、とてつもない暇』も好き。

2014/07/02

ハルト

死と詩。鋭さ痛さ。世界を唾棄し愛してる。今的である不変さ。誰もが感じていることがあるから共感するし、誰とも違ってしまってるってことに共感する。第一部は詩とイラストの競演。市川春子/萩尾望都/古屋兎丸/ワカマツカオリ/冬目景/鬼頭莫宏/皆川亮二/片山若子/志村貴子/西島大介/小林系/他と豪華な顔ぶれ。融合しているようで戦っているみたいで見て楽しい読んでいい。第二部は詩のタイトルごとにフォントを変えてて、いろいろ凝っている詩集でした。あとがきが好き。

2012/12/16

ユッケ

詩集を読むなんていつ以来だろう。ホント意味不明なんだけど、不意にグサッと刺さる一文がある。写真みたいだ、と思う。ある一瞬を焼き付けた文章。小説が映画だとすれば、これは写真。

2013/08/21

Cell 44

ここにあることよくわかるよ、なんて言ったら「バーカ」(「医学」)って言われてしまうかも。だけど好き。宇宙を飛び越える。「こんな、死にかけの地球なんていらない。こんな死にかけの生命なんていらない。水槽はここちよく、そしてとろりとした光に、うずもり、朝にも昼にももう憧れていなかった。ぼくは、故郷を捨て、故郷に似た星を、探しに行くんだよ。(ばかだね。)ゆれて、それは鼓動のようで、ぼくはだれかとともにいる心地に、静かで、静かで切り抜いた部屋のなかでひとり浸っていた。」(「200個の地球と部屋と静かで」)

2014/09/02

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