「ガロ」「COM」漫画名作選 1 1964-1970
「ガロ」「COM」漫画名作選 1 1964-1970 / 感想・レビュー
ぐうぐう
商業主義に囚われず、描きたい漫画を描く場所として存在した「ガロ」と「COM」。同じ志しを持った雑誌とはいえ、1冊の単行本に両誌に掲載された作品を収録するとは、なんとも乱暴な企画だ。「ガロ」版、「COM」版で1冊ずつ編集したほうがいいのではないかと、首を傾げながら読み進めていったのだが、これが意外とおもしろい。両誌の作品が隣り同士に並ぶことで、「ガロ」と「COM」の差異と相似が見えてくる。
2012/12/14
ドント
伝説の漫画雑誌「ガロ」と、手塚治虫が親分となって創刊した雑誌「COM」から選抜した作品をまとめたもの。こちらの1巻の半分はカムイ伝と火の鳥なのでお得感はさほどないけど、自由すぎるくらいに自由な作品が並んでいるところに当時の凄みを感じる。辰巳ヨシヒロ「さそり」なんてこれ、めまいがするくらい鮮やかな傑作だと思う。マンガ拡大期の入門としてすごくいいのではないか。
2013/01/15
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