大伴昌司〈未刊行〉作品集 大伴昌司エッセンシャル
ジャンル
大伴昌司〈未刊行〉作品集 大伴昌司エッセンシャル / 感想・レビュー
kokada_jnet
生誕80周年記念とのこと。ほとんどの文章が同人誌から。「SFの手帖」は完全収録という素晴らしい内容。思えばキダジュン先生の『戦後創成期ミステリ日記」もすべてが同人誌からの再録だった。次は、「宝石」連載の推理作家インタビュー、「SFマガジン」連載のSF作家インタビューをまとめて欲しいが。
2016/10/05
りゃーん
俺はミステリと特撮で形成されている男で活字メディアの企画や編集が幼少の頃よりシビれた口だが、するともう本書の大伴昌司にハマる以外の人生はあり得なかった。弟子の竹内博が死んでくれたおかげで、大伴の遺稿が読めて嬉しい。しかも本書の大半は、同人誌時代の短篇小説に軽評論、雇われ雑文と批評にあらず、読み心地最優先、昭和の斎藤緑雨の面目躍如に溢れる。しかも全て、当時のガリ版刷りを転載にたもので、黎明期のミステリ・SF・怪奇・幻想それぞれのマニアたちの熱気が伝わる第一級の資料として名高い。山川方夫の訃報記事が泣ける。
2017/05/20
感想・レビューをもっと見る