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神州纐纈城 上: マンガ 国枝史郎「神州纐纈城」より (講談社漫画文庫 い 2-12)

神州纐纈城 上: マンガ 国枝史郎「神州纐纈城」より (講談社漫画文庫 い 2-12)

神州纐纈城 上: マンガ 国枝史郎「神州纐纈城」より (講談社漫画文庫 い 2-12)

作家
石川賢
ダイナミック・プロ
出版社
講談社
発売日
2006-03-01
ISBN
9784063703016
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神州纐纈城 上: マンガ 国枝史郎「神州纐纈城」より (講談社漫画文庫 い 2-12) / 感想・レビュー

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花乃雪音

国枝史郎著伝奇時代小説『神州纐纈城』を山田風太郎『魔界転生』を原作と全く違う作品にコミカライズした石川賢が描いた作品。武田信玄に仕える侍土屋庄三郎は父を探しに富士山の麓にあるという纐纈城をめざす。富士山や本栖湖が話に出てきたのでタイトルにある神州とは元々信州だったのではと思った。纐纈城にむかう途中傷ついた庄三郎と彼を救った娘春夜を疫病神と富士教団が襲ってくる場面は永井豪『デビルマン』がフラッシュバックしてきた。

2019/08/03

ビッチュウ

非常に面白かった。 国枝史郎の小説をコミカライズ漫画。ただし、作者は石川賢なのでどこまで原作準拠かは不明。なので、とりあえず戦車は出るし魔界は降誕する。ダブル主人公の形なのかと思う序盤から、一方はラスボスかする様相の終盤。纐纈城の禁忌に触れ、苦悶と絶望の中で流される血にこそ力が宿る為、拷問のような様々な器具で血を流され、最後は大量の死体が巨大すり鉢で濾される様は圧巻の地獄絵図。そういうビジュアルによる圧倒の合間に蠢く人間の脆さ、醜さ、それに反する作者ならではの快活さが交わり、正しくどうして混沌活劇!

2023/02/05

国枝史郎著『神州纐纈城』の石川賢版コミカライズ上巻であります。原作からして未完の長編伝奇小説。どう脚色しようと自由だよね!てな感じで、纐纈城の住人たちはぐちょぐちょどろどろの魔物の群れ。いったいどこまで原作に沿っているのか、読んでいて不穏な気分に。戯曲調のいいまわしが目立つのも原作準拠なのでしょうか。グロテスクな怪物たち以上に人間たちのエゴの方が醜悪そのもの。主人公っぽい立ち位置だった土屋庄八郎がこの世の地獄を見せつけられて、魔人として覚醒したところで下巻に続く。星4つ。

2018/09/25

tomdam

ぐちゃぐちゃどろどろなイメージの奔流。いつもどおりの石川賢。ああ…何が懺悔だ!!何が善で何が悪だ!!いやいや悪も善もない!!ただわずかに定義されるのは苦痛が悪で快楽は善だ!!

2012/12/18

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