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小説 金田一少年の事件簿(3) (講談社漫画文庫 さ 9-53)

小説 金田一少年の事件簿(3) (講談社漫画文庫 さ 9-53)

小説 金田一少年の事件簿(3) (講談社漫画文庫 さ 9-53)

作家
天樹征丸
さとうふみや
出版社
講談社
発売日
2012-09-12
ISBN
9784063708875
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小説 金田一少年の事件簿(3) (講談社漫画文庫 さ 9-53) / 感想・レビュー

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レモン

金田一少年のノベルスで一番面白い。この作品で初めて有名なこのトリックに出会い、小説の面白さに目覚めたと言っても過言ではない思い出の作品。今読んでもよく出来ている、と感心する。時代の流行ものを上手く取り入れた、この時にしか成立しないミステリー。ネット世界では理想の自分を演じる嘘臭さは今も変わっていないが、漫画っぽい登場人物と動機につながる人物造形のリアルさとのギャップが良い。ただ、いくらネット黎明期であっても、さすがに完全犯罪をやり遂げて犯人が逃げおおせることはできなかったかと思う。

2024/08/05

HERO-TAKA

「十角館の殺人」を読んだので再読。初版は96年で、パソコンが一般家庭に普及する少し前、多くの読者はハジメと同じように、電脳世界で匿名で繋がる人間関係に不安を感じる人も多かっただろうと思う。漫画版から入った読者にも、豊富な挿絵と90年台少年漫画のノリ、読みやすく雰囲気を醸す文章で飽きさせない。また、ミステリ好きに対しても、先駆者へのリスペクトがたくさん込められており、何重にも貼られたミスリードが予断を許さない。犯人の動機にも、ここ10年で注目された社会現象を先取りしており、その先見の明に驚くばかり。

2018/11/06

Akihiko @ VL

本格ミステリ漫画の金字塔「金田一少年の事件簿」ノベライズ版。一と美雪は雪山で遭難して偶然見つけた山荘に迷い込む。その山荘に集っていた面子はネット上のミステリサークル仲間で所謂オフ会を兼ねたパーティの最中であった。快く迎えられた彼等だったがそこで起こる連続殺人に巻き込まれてしまう。本作の特徴は登場人物が全てHNで記載されているところ。モノローグでは犯人の本名が公開されるが当然ながらそれは誰であるかを指し示さない。現代では珍しくも無いトリックだが本作が17年前の作品だと考慮するとその先見の明に感服する他無い。

2013/08/29

ダケちゃん

今となっては当たり前のネットにチャット、それのオフ会で起こった殺人事件の話! これが二十年以上前に書かれたってのがすごい! 今読んでも違和感をあんまり感じない! 隠れた名作発見です(>_<)

2018/02/25

14番

意外と面白かった。 後書きの日付は96年、となるとまだテレホーダイにもなっていない時代かな? トリックは叙述トリック系を読んでいる人ならば察しがついてしまうけれど、動機や過去の事件の絡みなどは無理は無く、登場人物も自分勝手な一面や弱さを抱えていて、それぞれ憎みきれないキャラ設定となっている。 シリーズものの宿命で、主人公とヒロインは生き残る事が確約されている分緊張感ダウンなんだけれど、代わって(?)主人公のアレな作戦の行方というラブコメ的緊張感で補われている…のかな? 同シリーズの他作品も読みたい。

2014/11/03

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