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不思議な少年(4) (モーニングKC)

不思議な少年(4) (モーニングKC)

不思議な少年(4) (モーニングKC)

作家
山下和美
出版社
講談社
発売日
2005-10-21
ISBN
9784063724714
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不思議な少年(4) (モーニングKC) / 感想・レビュー

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眠る山猫屋

再読。いろいろなひとに読んで欲しい素晴らしい作品だと思う。今回は特に、合田由利香の物語について。全く相容れない二つの世界に生きる女性たち。荒んだ人生の果てに虚無に囚われた女と、ささやかで小さな世界に生きる由利香。少年と出会った由利香が自分の存在に揺らいだ時、少年に抱き締められて話す「素敵だね 生きることって素敵だね」という言葉が胸をうつ。同じ言葉が想像も出来ない生きざまを終えた女にも届いたのだろうか。せめて由利香は閉ざされた世界で幸せに・・・。

2014/01/24

椿

「由利香」「水晶玉の猿」「ベラとカリバリ」一番切なかったのは「水晶玉の猿」。少年は、女性にも姿を変えられるのか。

2016/09/11

さとちん@脊椎オパ3/10参戦

今回も胸が痛くなったり胸を打たれたり。由利香…生まれながらのモンスターは居ないのか、それとも…どちらにしろ性犯罪者なぞ存在しなければいいのに。水晶玉の猿は一体何者だったのか。本当に切なかったです。不思議な少年が感情を大きく動かされ、憎しみの感情を覚えた一幕でした。ベラとカリバリもとても魅力的な歴史物語でした。

2013/03/07

アイアイ

田舎に暮らす平凡な中学3年生、合田由利香のみる血みどろのもう一つの世界「由利香」里を渡り歩く大道芸人の猿と名乗るホラ男は、無名の英雄「水晶玉の猿」鼻を削がれ処刑される最後のロム族の青年ベラに、復讐心を宿し女となって少年が現れる「ベラとカラバリ」▽図書館

2015/06/18

くさてる

小さな田舎町に暮らす平凡な少女の胸に差す暗い影。その正体を描いた第11話「由利香」がいちばん良かった。どんなモンスターのような人間にも温かく無邪気な心が…というせつないお話のようにみえるけれど、わたしはもっと平坦でシンプルに、すべての人間に備わっている世界は、こんな人間にもあるのだ、という事実を描いただけのお話のように思った。その冷静な視点が心地良い。

2015/01/24

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