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へうげもの(12) (モーニングKC)

へうげもの(12) (モーニングKC)

へうげもの(12) (モーニングKC)

作家
山田芳裕
出版社
講談社
発売日
2011-03-23
ISBN
9784063729825
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へうげもの(12) (モーニングKC) / 感想・レビュー

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夜間飛行

寝室一面に男女媾合図を描いた岩佐又兵衛に織部が激怒する(他の部屋は織部好みの奇妙な文様で埋め尽くされ、又兵衛を育てた甲斐があったと一応は安堵)。山里丸の石の調達で、織部が帳簿を誤魔化して自邸に運ばせているのを見た小堀作介が「こうやるんだわ」と感激しまくる。伊達と佐竹は子供みたいに啀み合って山里丸造成を競い合う。…等々、織部流は次世代に伝わりながら、それぞれに曲がりくねっていく。瀕死の秀吉への織部の最後の一芝居は感動もするが、狢(おとこ)の友情という漢字の読みで、やっぱり騙し合い。でもこれはこれで乙なもの。

2024/09/14

momogaga

レンタル。主人公の古田織部、清濁併せ呑む人物が新しい文化を創っていくんだな。織部を鑑賞するときに画が浮かびそうです。

2019/10/28

ぺぱごじら

権力者の最期が間近に迫るとき『後』を考えて地盤固めを行うのは必定のこと。その際『恩を重ねおくこと』と『今の権力で押さえ付けること』のどちらが有効か。それが秀吉亡き後の徳川と石田の違いであったことは歴史の事実。そんなことはどこ吹く風、我らが織部主殿は暢気に数奇三昧。しかしそれがあの政争のなか、織部がただ純粋に秀吉のために末期の一座建立を仕立てることが出来た理由。政にも武にも関わらず、ただ『美のために』生きるのは『愚者の振舞い』だけど、だからこそ出来ることがある、というお話。

2011/03/26

33 kouch

秀吉最後の瓜畑遊びが豪華。劇団員はそうそうたる面子だがこんなことに参加すること自体が乙。 それにしてもこの話に登場する女性はいつも強い。

2022/12/30

さらば火野正平・寺

高山右近を三成から救う織部。伊達政宗と佐竹義宣のプロレス。出雲の阿国と那古屋山三郎の別れ。英子に織部の子が。慶長の役開始。秀吉の体調の悪化。老父に殉死を勧められる織部。そしていよいよ一代の風雲児・豊臣秀吉の最期。この最期は泣ける。さよなら秀吉。

2013/11/01

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