イナンナ 上弦の巻 (モーニングKCDX)
イナンナ 上弦の巻 (モーニングKCDX) / 感想・レビュー
ぐうぐう
コマを廃し、ネームを解体し、ベリーダンスを踊る女神達を延々と描く、岡野玲子の新作は、一見漫画には見えない。しかし読み進めていくと、これこそが漫画ではないか!といった感動に襲われてくる。ダンスの躍動と、詩的なセリフ、そしていかにも岡野玲子的なユーモアが、読む者を作中へ誘う。その魅力は、まさしく漫画だけが持ち得る効用だ。
2009/05/01
明智紫苑
女神信仰とベリーダンスをテーマにした漫画、というよりもむしろ画集。オールカラーだったら、もっと良かった。
2020/02/15
bittersweet symphony
岡野玲子さんの新作は週刊モーニングに月連載されているものだそう。ベリーダンスをその地母神話的ルーツをキーワードに題材そのものとしてとりあげている(ストーリーの添え物にしていない)のはさすが。そのルーツを意識しているダンサーの内面の情動を中国からインド、メソポタミア、トルコ、エジプト、ギリシャなどの神話的イメージでシンボライズして描く手法をとっていて、ゆえに「陰陽師」までの硬い描線をとらずスケッチ風の柔らかなラインになっているわけですが、デッサンの力量がそれに追いついていないように感じられるのは残念。
2009/04/25
利華花遥
待望、と言う言葉がふさわしい本がついに出た。女性の身体をこんなにもいとおしく描いた漫画は前代未聞。一つ一つの詩も、きちんとした意味を持って力強く語りかけてくる。下弦も楽しみ。
2009/06/01
やぐ
女性
感想・レビューをもっと見る