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レッド(3) (イブニングKCDX)

レッド(3) (イブニングKCDX)

レッド(3) (イブニングKCDX)

作家
山本直樹
出版社
講談社
発売日
2009-06-23
ISBN
9784063757224
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レッド(3) (イブニングKCDX) / 感想・レビュー

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ユーカ

男女が山岳の拠点に集結し始める。それを機に男女の問題が浮き彫りになる。リーダ赤城が場所を得、その才気を思う存分に振るう。女を越え、ひとりの能力のある人間として君臨する赤城。その一方で、女たちの気持ちを掌握しきれない赤城。男たちの気持ちも掌握し切れない赤城が、どこまでも女性で、僕としては不憫だ。2巻までよりも狂気性がどす黒く滲んできて、ここから転がるように堕ち始めることを予感させる3巻。

2015/06/30

澤水月

いよいよ山本の本領、性の問題が前面に出てきた。ぼんやり知識なので同い年の方が書いた解説に深く唸らされる(ネタは割れてるんだから最初に各巻解説読んでもいいのかもしれない)。しかし永田坂口も獄中婚なのだろうと思い込んでたら初期に結婚しているし皆結婚という制度自体に疑問なく自由恋愛するなら結婚せよ…という割には必ず付随する妊娠への意識が低いのに驚愕する。一番先鋭的な集団でこれとは…(事実婚なのかもしれないが) どう考えても女性に負担が多い仕組み

2015/05/09

アズル

やっと3巻を手に入れました。脱走する人が出てきました。まぁ、やってられないな、面倒くさくなったんだろうなと思います。岩木がメガネからコンタクトレンズに!

2017/06/18

かふ

山岳ベースで武闘訓練に入るがどこかクラブ活動的な雰囲気が恋愛模様になっていく。結婚しても刑務所に入っているから別の男と恋愛したり子供を妊娠したり。赤城は最初に堕胎しているのでどこか弛んだ空気を感じて引き締めていく。自由恋愛は非合法の障害になると自己批判をメンバーに求める。文学青年のテロリストのロマンチシズムなど抱いて集団でのゲリラ活動にはとてもついていけないと逃亡者が出始める。

2017/10/24

ぐうぐう

連合赤軍事件を真正面から描く『レッド』。メンバーの手記を丹念に読み込んだと思われるそのディティールの細かさは、いたって普通の若者である彼ら彼女らの姿をリアルに浮かび上がらせる。のちに殺される運命にある人物のそばに付けられるナンバーが、非情な歴史の結果を冷徹に予告し、彼ら彼女らがどこで何を間違い、なぜ一線を踏み外したかを、すでに読者に問うている。 そして、ごくごく普通の彼ら彼女らと読者との何が違い、何が違わないかという、その一線の曖昧さが、読者の喉元に突きつけられるのだ。

2009/06/23

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