レッド(7) (イブニングKCDX)
レッド(7) (イブニングKCDX) / 感想・レビュー
アズル
北が「自分は一度死んだ云々」と言いながら、泣くシーンに、ドン引きでした。この気持ち悪さは何だろう、と思っていたら、岩木もそう思っていた様子。北のイカレっぷりがこれからもっとさく裂しますね。岩木が白根に…。岩木、惚れっぽいのか、エロ男爵なのか、うーむ、キャラとして好きです。大合唱の「インターナショナル」をyoutubeで聴いてみました。色々な政治や主義・思想にまみれてしまって、いい曲なのに、もったいない気分になりました。
2017/06/10
ぐうぐう
映画『実録・連合赤軍』では、監督の若松孝二が交流のあった遠山への想いをそのまま滲ませた描写で、森や永田からの総括要求に耐える遠山の哀しみを映し出していた。しかし、この『レッド』での天城(遠山)の存在は、数十人いる連赤メンバーの一人として、あくまで配置されている。山本は、メンバーを平等に描き、ゆえに誰が殺されてもおかしくない状況の緊迫感を再現している。ところが、この中で誰が殺されるか、山本は登場人物にナンバリングすることで、読者に対して残酷に告げるのだ。歴史は変わることがないとでも言わんばかりに。
2013/03/23
かふ
革命同好会の革命ごっこが体育会系の革命運動に収斂されていく感じか。北の涙の総括は感情的に嫌な部分を感じてしまうのはマルクス理論が合理的なものなのに精神論をもってくる体質はあきらかにかつての旧日本軍隊気質。そもそも武装蜂起自体が絵空事になってしまう日本の戦後なんだよな。それでもそこから凄惨な事件になっていくのはなんでだろう。同調圧力を生み出し止めることが出来ないのは彼らだけではないはず。
2017/12/16
かっぱ
閉じた集団は狂気に走る。自分たちが、どこで間違ったか気づかないまま、確実に敗北と死が迫ってきている。このつづきを読むのが怖い。
2013/04/20
くさてる
連合赤軍事件をテーマにした大作となりつつある今作。世界の緊張感がじわじわと高まり、丁寧に描かれてきた伏線が、キャラクターの頭に添えられた数字により読み手が常に意識せざるを無い極限状態に繋がっていく。このどうしようもない閉塞感となにかが起こる予感に満ちた展開に、差し込まれるマンガとしての巧さ(小説や映画、手記では現れないフィクションとしての効果)が、とても効果的にこちらの感情をくすぐる。8巻の予告に心が震えた。どうやって終わるのか。この物語は何を示してくれるのか。
2013/04/03
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