女帝の手記(2) (KCデラックス)
女帝の手記(2) (KCデラックス) / 感想・レビュー
荒野の狼
第二巻は歴史上はじめて、「次の天皇になるべく立太子した女性となった主人公の阿倍が、女性が天皇になることに対する差別に対峙していくところからスタートする。現在の女系天皇問題を先取りしたような内容と言える。第二巻のタイトルは「たゆたひ聖武天皇」であるが、藤原広嗣の乱から目まぐるしく遷都を行い、また東大寺大仏建立のために浪費する聖武天皇が描かれる。巻末の年表によれば阿倍が20-28歳までの出来事(西暦738-746年)。
2021/06/18
getsuki
同じく新装版購入にて再読。野心家・藤原仲麻呂登場。天皇として生きていく意味とは、を強く意識するようになった阿部。しかし手本とすべき父はあまりにも弱かった……男らしさを隠さない仲麻呂に惹かれるのはある意味必然だったのかも?
2015/03/23
響霞
一巻と共に購入。 うーむ、苦手だった仲麻呂と恋をしてしまったのは何故だろう。 母と仲麻呂の関係も気になる所。 天皇になる為に少しずつ強くなっていく姿は次の展開が楽しみになる。
2015/03/13
餅屋
里中歴史ロマン、阿倍内親王の二冊目▲藤原氏直系で唯一の内親王、皇太子として即位‼期待を背負い、女の幸せを捨て、政治家としての日々がはじまろうと…▼パパはおうちのおしごとをやめたいと…わたしがあとつぎ候補になり「一生乗り越えられそうのないおおきな壁」がママだと気付いた日。いとこ広嗣の反乱から行幸が始まり、遷都!遷都!遷都!紫香楽宮と聞くとタヌキの焼き物を思い出すが、パパに大仏建立なる大願が!皇族派と藤原派の争いも佳境、安積親王の死去は衝撃。ソレ皇太子時代にですか…女帝になってからと信じてたのに(1992年)
2023/08/21
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