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昭和元禄落語心中(4) (KCx ITAN)

昭和元禄落語心中(4) (KCx ITAN)

昭和元禄落語心中(4) (KCx ITAN)

作家
雲田はるこ
出版社
講談社
発売日
2013-06-07
ISBN
9784063806311
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昭和元禄落語心中(4) (KCx ITAN) / 感想・レビュー

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助六と菊比古の明暗がくっきりと分かれる。それは、もうどうにもできないほどの差であり、もはや取り返すことすらできないほどの大きな大きな穴である。助六は師匠に破門を言い渡される。そこから、助六は自暴自棄になったかのように転落し、田舎の温泉街へと引っ込んでしまう。かたや、菊比古は師匠から八雲の名を継げと言われる。こんなにも、はっきりと成功者と落伍者がわかるというのに、当の本人の菊比古はてんで幸せそうではない。むしろ、つらそうに苦しそうにしている。助六がいた頃よりも、その深刻さは増しているような気がするのだ。

2014/10/07

れみ

2・3巻から引き続き、八雲(菊比古)と助六篇。破門され、みよ吉とともに東京を離れる助六と、七代目から八雲の名前を継ぐよう言い渡される菊比古。現実の落語の世界でも名前をめぐる対立は起こるみたいだけど、名前を継げたらそれで良し、とはならないのが辛いところだなあ。次の巻で八雲と助六篇完結らしいので楽しみ。

2015/09/02

greenish 🌿

破門となった助六を必死で詫びろと進言するも、思い届かず助六出奔。妻を亡くした七代目、八雲の跡目を菊比古に、譲るという言うが固辞されて、ついに八雲と助六因縁が、白日のもとに晒される。八雲と助六編  ---名跡の重圧と葛藤しながら後世を憂う七代目・八雲、悋気を抱えながら朋輩を案じる菊比古、寄る辺を失い路頭に迷う助六。男達の深い闇がずしりと迫ります。そして再会した菊比古・助六の芸が共鳴し合う掛け合いは心が震え、「助六さん後生です・・・」に落涙です。 助六・みよ吉・幼き小夏。役者が揃って、いよいよ事件の核心へ。

2014/09/10

あぁーめっちゃわかるよ八雲(菊比古)の助六への想い。子どもの頃から憧れたり嫉妬したり憎んだり、それでもやっぱり好きなのだと確信している。そんな相手が落ちぶれてちゃ困るんだよ。みよ吉の本心、彼は知ってか知らずか、うぅ許せない女だ~っと思ったけど彼女の切なさも理解はできる。それだけに小夏の可愛さと、彼女の伸びた髪を切ってやる八雲の優しさがたまらなかった。そして小夏に落語を聞かすシーンから先の展開には、心の底から湧き上がる感動を味わった。でもそんな小夏がなぜ八雲に反発するようになるのか、次巻が楽しみで怖い。

2013/07/14

小梅

幼い小夏が登場!菊比古と助六これからどうなる?破門になった助六、みよ吉どうなる?

2018/02/15

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