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ナイトメア・エクスプレス(1) (KCx ARIA)

ナイトメア・エクスプレス(1) (KCx ARIA)

ナイトメア・エクスプレス(1) (KCx ARIA)

作家
霜月かいり
出版社
講談社
発売日
2014-03-07
ISBN
9784063806823
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ナイトメア・エクスプレス(1) (KCx ARIA) / 感想・レビュー

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カナン

だってこの世で一番不幸なのはこのアタシ。金で救える不幸なんて本当じゃない。本当に不幸なのはルルディ、このアタシ。別人宛に届いた招待状を大金で買い取り、二つに割れた満月から現れた夜葬列車に乗り込んだ娘を出迎えたのは、光り輝く髪色の、陽気で美しい城主アイン。彼は不幸の蒐集家となり黒髪の執事を連れて世界を回る。だって彼は不幸を知らない、哀しみを知らない。ならば人から貰ってしまえばいいんだ、なぁそうだろう忠実な僕の下部ネルヴィス。傲慢な城主に付き従う静謐な夜のような髪色の執事はただ柔く笑む。本当に哀しいのは、誰?

2015/11/23

カナン

再読。別人宛の招待状をトランクぎっちりの札束と引き換えにして、己が不幸であることを証明しようとするルルディ嬢やっぱり強い。湖面に映る満月を二つに割って夜想列車(ブラックレター)が現れるシーンが好き。不幸だと主張するルルディ、不幸を知らないアイン、不幸に飽き気味のネルヴィス。てんでバラバラな三人と、様々な不幸に囚われた乗客たちとの物語。ギリシア神話編のオイディプスよりアンデルセン童話編のナイチンゲールが好き。でもオリエンタル唯一の生き残りの斉彬が一番好き。

2019/04/02

すみの

「BRAVE10」以来、ファンになった霜月先生。画が妖艶なのです。自分こそは不幸だと不幸チケットを入手し、夜葬列車に乗るルルディ。列車には、主のアイン、執事ネルヴィスが乗客を更に不幸にするためにあれやこれやと画策するが、一筋縄でいかないルルディとのやりとりが結構面白い。作品中にギリシャ神話悲劇オイディプスやアンデルセン童話ナイチンゲールが登場。

2015/02/01

ぱんなこった

自称最も不幸な少女が乗り込んだ不思議な幸運の列車は、不幸を燃料に走る列車だった。絵は丁寧でキレイな印象、物語はまだ走り出しのため謎が多く残る展開。今巻はオイディプス編とナイチンゲール編半分くらいで終了…2巻完結にしては登場キャラと伏線が多いのがちょっと心配。個人的には1巻ラストで城主アインの狼狽っぷりから2巻購入をとりあえず決意。

2015/01/29

みき

相変わらず美しい絵!です!!より妖しく、官能的。そして、ともすればマイナスイメージの事柄が実に堂々と、詩的にすら描かれており、漫画というより戯曲を読んでいるような感覚になる作品です。次巻以降、人物たちがどのように交錯していくのか非常に楽しみです。

2014/05/27

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