喧嘩稼業(3) (ヤングマガジンコミックス)
喧嘩稼業(3) (ヤングマガジンコミックス) / 感想・レビュー
ゼロ
石橋戦に決着した!無敵と思えた石橋も十兵衛の策の前では叶わなかった。ホテルでの戦い、奇策を用意しての勝利であるので、リングの上で勝てたか?と聞かれると返答に困ってしまう。ただ勝利したことには違いない。石橋は、射精したいなど卑猥なことを言う人間ではあるが、頭がキレる。それ故に高度な心理戦となった。格闘なのに、心理戦とは面白い。この戦いが終わり、陰陽道トーナメントの出場が決まる。戦いの決め技も新しいもの。高山。十兵衛はボロボロになってしまったが、これからの戦いで勝ち残って行くことができるのだろうか。
2017/10/04
yoshida
いま、一番楽しみにしている格闘技漫画。ついに石橋攻略。ブラフと策をフルに活用して戦う十兵衛にとってアンダーグラウンドでの戦いは有利に働いたかも知れない。裏金剛が外れ石橋がマウントをとる最大の危機もマウント返しで逆転。エレベーター、回転ドアの利用、最後は投げ技「高山」 で石橋を倒す。「足が滑った、それオーエス、オーエス」に笑ってしまった。喧嘩商売から読んでると日々の努力が、石橋の装甲を破った事に納得。そして開幕する陰陽トーナメント。既に石橋の疲労、負傷もある十兵衛はどこまで勝ち抜けるのか。楽しみ!
2015/01/15
袖崎いたる
ようやく読者としてノれて来た気がする。ドMボクサーにとって喧嘩は行為水準としては性行為と同じものであるらしく、彼からすると自分と相対する相手ないしは敵は、性行為における対称性から理解されるようだ。主人公が思い出によって彼に冷や汗をかくように、ドMの方も思い出によって主人公をドS野郎と認識し、その上でペニスを固く屹立させてる。格闘を性行為として理解する仕方と、この作品の描写の方法論を思うと、性行為を主題とする作品においてもこの作品のような致死的瞬間を走馬燈のように体験し記述するスタイルは有効じゃないかしら。
2016/05/29
おうどん
戦闘に美学を持ち込まなければならなかった石橋と自分自身を壊れたと表現する佐藤は境遇は違えどとてもよく似ている。数々の策と高山という秘策がことごとくはまった印象。本戦のルールだったら結果は逆だったかも…。いや十兵衛だからそれすら分からない。う~ん、本戦が楽しみ過ぎる。これからは石橋を倒した十兵衛だからちゃんと強い敵としてマークされはじめから本気で最強の技を仕掛けて来るだろうから厳しくも面白い戦いを期待します!!最後おまけの見開きでやられてしまった♪
2015/01/15
貴人
やはりこの漫画はおもろい。なぜなら殺人の技としてのリアル系な技と、金剛などのファンタジーな要素というような対立する要素が丁度良く組み合っているからだ。そして本作の十兵衛こそ矛盾を抱えたキャラである。徹底的に狡猾な罠を仕掛けて容赦なく敵を屠る計算高い面もあれば、今回で石橋という男に情を感じるような人間的な面もある。矛盾こそ人間の面白さ、と感じられるようになったお年頃の私としてはかなりツボです。矛盾の無い真っ直ぐなキャラを不気味なライバルに配している「鉄風」と本作が、マイナーだけど格闘漫画の星です。
2015/01/08
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