戦闘破壊学園ダンゲロス(8)<完> (ヤングマガジンコミックス)
戦闘破壊学園ダンゲロス(8)<完> (ヤングマガジンコミックス) / 感想・レビュー
風鈴黒餡
両陣営が全滅し部外者同士の闘いとなり、どちらが勝っても魔人殲滅の最悪の展開へ。唯一生き残った両性院の逆転の手とは。能力とは「認識」の強制であり、矛盾、即ち「認識の衝突」に打ち勝った時、神に愛された魔人が生まれる。必要な歯車が回った時、全ての金玉には災いが、愛する二人にはおっぱいが生じた。絶対絶命の緊迫感と壮大な愛の感動に包まれる最終巻だが、読後の感想は「何だこれ?」。基となるTRPGのGMの登場は、物語世界の創作の姿そのもの。最近の能力バトルものの中でもダントツで興奮させられた、怪作にして大傑作でした。
2015/05/01
ぷほは
あー面白かった。ド低俗な欲望と自意識が暴発気味な思春期の横溢。『ダンガンロンパ』や『ペルソナ4』みたいな漫画的なゲーム感覚の追求にも思えたが、同時に『らんま1/2』なんかの味も思い出せた。とにかく疾走してく物語のドライブに、ついていくだけの強度を持った描写力があるからこそ、俺はここまで一気読みできたんだろう。番長と生徒会長の戦いが過去にまで遡って描かれることによってティッシュのように使い捨てられていくキャラクターたちにギリギリ親近感を覚えることができる線が維持されているのが素晴らしい。おまけの静けさも◎。
2015/06/20
VAL
ダンゲロス・ハルマゲドン終了。鞄の中身はてっきり沙希が元男だったときのモノかと思ってましたが、素直になるほどなと感心する展開でした。番長グループが女体化後に戯れていたときの両性院のコメントや、トイレは必ず座ってするなども今にして思えば伏線だったとは…。本編最後の見開きは感動しながら爆笑しました。原作というか元ネタがあったとはいえ、ストーリーも合間のネタも非常に面白い漫画でした。
2015/05/24
nd
異能学園バトルもの、最終巻。二人は幸せな……おいィ? 伏線をポンポン回収してからのこのラストはマジかよおいマジかよってレベルで流石に笑うしかなくて、もしかしたらこの漫画は不条理ギャグだったのかもしれないと思ったけどそもそもスタートラインそこだった気もしてなんだか知らんがとにかくよし! ただ、描き下ろしのエピローグは読み進めるほどに背筋がゾクッとする。シリアスにギャグを混ぜ込むのも、その逆を混ぜ込むのも自在に操る様に振り回されきった全8巻は、わたしが一迅社の某花誌を愛読していることを除いても非常に面白かった
2015/05/06
645
8巻、登録。
2020/11/12
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