少女不十分(2) (ヤングマガジンコミックス)
少女不十分(2) (ヤングマガジンコミックス) / 感想・レビュー
ゼロ
少女Uの狂気は、実は狂気ではなく、規則であったのかもしれないと、読んでいて思った。両親がおらず、ロクな環境で生活をしていなかったからこそ、人間味がなくなっている。では、両親は一体何処に消えたのか?また主人公の密室は、簡単に突破することができ、この家を探る。どうもおかしい。すぐに気付くことができた。気付いたからこそ、このままにしてはいけないと思うのは、同情なのか、共感なのか。白と黒の世界を、不気味に演出しているので、読んでいて面白い。動きはないが、迫力はある。次巻で最後となるが、彼らの結末は如何に。
2017/03/24
ゆんこ姐さん@文豪かぶれなう
面白い。作家志望ながらも大学生というルーチンワークをこなしながらもがく主人公が、両親の帰ってくる気配のない、しかし裕福そうな家に住む小学生少女に拉致監禁される。逃げられるのに逃げない。そして頑なな少女の礼儀へのこだわり。作風に絵が合ってる。
2016/08/05
トラシショウ。
積読消化。自宅に監禁した「U」、監禁された「僕」の、「監禁」と言うには余りにも歪な共生が続く。尿意に追い詰められる形で物置から出られたものの、「U」が何故あの様な少女なのかについて、そして依然作家「志望」でしかない自分の日常から抜け出すきっかけになるかもしれない、と言う期待、と言うには脆すぎる何かに衝き動かされ、「僕」は監禁生活を受け入れる。いなくなった「両親」、「U」を束縛する「ルール」、一人暮らしの大学生の自分の部屋と変わらない散らかったリビング。この閑静な住宅に、その鍵が在る(以下コメ欄に余談)。
2016/09/02
カラシニコフ
こんなに切ない食事シーンて…。原作も少し読みたくなる。 ★★★☆☆
2016/11/30
わたー
★★★★★積読消化。徐々に明らかになるUの実態。見えないルールを遵守する異常性と、小学生らしい迂闊さが同居する彼女。いつでも逃げれるというのに、そんな特異なUを観察することで小説の足しにしようとする『僕』との奇妙な監禁生活は続く。様々な表情を見せるようになったUに可愛さを覚えるあたり、私も相当末期だなと。
2019/05/01
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