天上の虹(11)<完> (講談社漫画文庫 さ 5-25)
天上の虹(11)<完> (講談社漫画文庫 さ 5-25) / 感想・レビュー
鷺@みんさー
完結に相応しい、相纏めな内容。まず、男を待ち続けるだけだった但馬が自分の幼さに気づき、大きく成長する。律令制の完成と、三千代が優しいだけで頼りない珂瑠を、「新時代の天皇」と諭している所が良かった。なるほど三権分立的な始まりかぁ。『古事記』と『日本書紀』についての考察は著者オリジナルらしいが、この考え方は面白い。何より作者が30年を費やし、光を当てたかった持統天皇の生きざまは、私のように歴史に疎い者でも、面白い物語を通じて好意的に読むことができた。そして、ちゃんと完結して本当に良かった。満喫しました!
2018/12/16
そら
最終巻。達成感!(笑)。それにしても、犬養三千代→橘三千代、息子の葛城王→橘諸兄、阿閇皇女→元明天皇、氷高皇女→元正天皇、珂留皇子→文武天皇、首皇子→聖武天皇、、名前、変わるのややこしいわ!でも、めっちゃ勉強になった〜!持統天皇、凄かった、、。「日本初」だらけ。この巻でもあります。歴代天皇で日本初の火葬。次は「長屋王残照記」に行きま〜す😊
2021/04/16
椿
いよいよ完結。讃良は最後までいろいろやりたいことでいっぱいだったんだなぁ。持統天皇の火葬は知ってたけど、盗まれて骨が捨てられてしまったとはビックリ。続きが読みたいなぁ、と思ったけど、既に出てるのか(笑)
2016/03/28
ruki5894
あぁとうとう読み終わってしまった。楽しかったなぁ。堪能した。来年は奈良へ行こうと思う。
2023/12/25
荒野の狼
阿閇(あへ、元明天皇):あなたたちの父上は自分勝手に苦しんでいたわけではないわ。人の心の痛みを想像して苦しんでいた。強くはないけど優しい人だった。11巻p332 持統天皇:もし本気で願えば この私でも優しくなれるかしら。 阿閇(あへ、元明天皇):上皇さは もう十分優しいですわ。その場しのぎの気休めは いっさい おっしゃらない。それは真の優しさだと私は思います。11巻p362
2021/07/04
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