山下和美音楽短編集ノクターン (モーニングKC)
山下和美音楽短編集ノクターン (モーニングKC) / 感想・レビュー
KAZOO
「コンチェルト」に引き続いての山下さんの「柳沢教授」と「不思議な少年」から音楽に関するものをピックアップしてのコミック集成です。山下さんの作品は本当にいつ読んでも後でジーンとくるものが多く、楽しんでいます。既読なのですが、何度読んでも飽きが来ません。絵もうまいのがさらなるプラスです。
2015/10/02
匠
歌や音楽をテーマにした短編集。『Concerto』の続編だが内容は6話それぞれに独立している。メインとして前作同様、柳沢教授と不思議な少年が登場するが、どの話も心の奥にチクンっと何かを残していくものばかりだった。高校時代の同級生である柳沢夫妻をピアノを通して描いた「夫婦の音色」、柳沢教授の小学生時代の同級生のお嬢様との話にクスっと笑えた「女王の帰還」、また、ドイツのピアニストと結婚した柳沢教授の友人の話「左手の贈り物」には映画一本観たような感動を覚えた。この話、映像化して演奏も聴けたら素敵だろうなと思う。
2013/06/05
めっし
『不思議な少年』『柳沢教授』からの抜粋。読み様が無数にある。いい作品。「夫婦の音色」「左手の贈り物」が好き。
2012/06/23
ぶんぶん
山下和美の作品の中から音楽をモチーフにしたエピソードを選んだもの。 静かに山下の音楽が流れるとき、その世界に浸ってしまう。 「山下教授の〜」や「不思議な少年」で、一回会っているのに、こういうカタチで披露されるとまた見てしまう。 解りそうで判らない、そんなモドカシサが少し嬉しい。
2016/01/30
ぐうぐう
『天才柳沢教授の生活』『不思議な少年』、二つのシリーズから、音楽にまつわるエピソードを収録した短編集。日常的な物語の中の音楽としての『柳沢教授』と、人類における歌の誕生といった壮大なスパンの中の音楽としての『不思議な少年』、そのコントラストが不協和音ではなく、補完し合うような関係性で、美しい協奏曲を奏でている。
2011/12/07
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