カラー図解 古生物たちのふしぎな世界 繁栄と絶滅の古生代3億年史 (ブルーバックス 2018)
カラー図解 古生物たちのふしぎな世界 繁栄と絶滅の古生代3億年史 (ブルーバックス 2018) / 感想・レビュー
ホークス
2017年刊。我々の新生代と恐竜の中世代より前、古生代の生物を時系列で解説。 最初のカンブリア紀は多様性の爆発で有名だが、以降も色んな形態が現われた。化石から苦心して出される推論が興味深い。カンブリア紀の覇者アノマロカリス類は意外と長続きし、例の触手で濾過食する者まで輩出。進化の迷い道は摩訶不思議だ。我らが脊椎動物も弱々しい姿から徐々に力をつけ、遂にサメが海の覇者となる。アゴの獲得がポイントで、捕食圧を受けた三葉虫はトゲだらけになった。両生類の出現は何度もあったなど、そそる話題と美麗なイラストが楽しい。
2020/06/12
めんま
恐竜出現以前の時代である古生代における生物を紹介する本。最初期は眼も存在しない単純なつくりであった生命体が、環境の変化やそれに伴う周りの生物の変化に応じて形・機能を変えていき、進化していく様子を覗くことができる。どうも理屈に合った進化を行うというより、色んな形を取ってみて、ダメなものは消えていき、運よく適応したものは残っていくというように感じた。下手な鉄砲数打ちゃ当たるのが進化なのだろうか。
2021/07/12
そふぃあ
小さい頃本棚にあった分厚い恐竜図鑑の、カンブリア紀のページが好きで繰り返し読んでいた。それから20年ほど経って、ハルキゲニアの足がどっちなのか解明されたり、脊椎動物の祖先からピカイアが外れたのを本書で知りました。デボン紀も板皮魚類ダンクレオステウスがいるから好き。あとティクターリクって肉鰭類も愛嬌のある顔をしていて良い。本書はペルム紀までで終わりなので、恐竜以前の古代生物が好きな人におすすめ。
2018/12/03
鯖
5億年前、ほとんどの生き物が10センチに満たない中、突然1mの大きさで襲い掛かってくるアロマノカリウスちゃん怖えな…。「山の手線の車両が大きな触手をはやして襲い掛かってくるようなものである」複眼の一つ目小僧カンブロパキコーベや五つ目の象オパピニア等、ひええってなる恐竜出現以前の生き物がオールカラーでたっぷり登場するんだけど、彼等が今も深海にいると言われたら、フォルム的に納得しちゃうだろうなあとも思った。深海って環境が一定だから、進化はしづらいんだろうなあ。
2019/12/01
kaizen@名古屋de朝活読書会
#感想歌 カンブリア三葉虫とハルキゲニア、アノマロカリス・カナデンシス ビッグファイブ大量絶滅五度あった三葉虫や魚類恐竜
2017/09/30
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