大江健三郎全小説 第9巻 (大江健三郎 全小説)
大江健三郎全小説 第9巻 (大江健三郎 全小説) / 感想・レビュー
ブルーツ・リー
やっとこさ読了。 大江健三郎の、私小説的な作品集。 ただ、本来の意味と言うか、戦前からの、本格的な「私小説」が好きな人たちからは、かなり、嫌われそうだとは思った。私小説というのは、従来、自分のどうしようもない行動を、どうしようもなく見せつけ、私、を、笑いものにするような小説が本来の形だから、多分、この小説たちは、私小説読みからは、「私小説」として読んでもらえないのではないか。 個人的には何も私小説だからと言って教養を全開にしたような形にしてはいけない事は無いと思うが、伝統的な所からは、大いに反発が出そう。
2022/06/23
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