KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

空の境界 the Garden of sinners 20周年記念版 通常版(下)

空の境界 the Garden of sinners 20周年記念版 通常版(下)

空の境界 the Garden of sinners 20周年記念版 通常版(下)

作家
奈須きのこ
武内崇
出版社
星海社
発売日
2018-01-30
ISBN
9784065110133
amazonで購入する

空の境界 the Garden of sinners 20周年記念版 通常版(下) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ほたる

怒涛に畳み掛ける下巻。臙条巴の想い、白純里緒の想いがますます両儀式の魅力を高めて他ならない。それでいてやはり黒桐幹也という存在は大きく、彼なくしては式の魅力を最大限に物語ることはできないだろう。学園パートの話は特に面白く、言語と記憶の話の解釈がとても興味深かった。黒桐鮮花視点もまたヒロインチックで読んでいて楽しい。式との出会いの場面は非常に印象に残る。両儀式をメインヒロインたらしめているのはこの部分からかと納得させられる。こういうヒロインの描き方もあるのかと色々と読んできて初めてわかる部分も多かったです。

2023/02/18

東雲

ああどうしよう、Blu-rayを買うかDVDを買うか迷うなぁ、と思いながら読了。画質と収納性を選ぶか、サントラを選ぶか…。全部付けた完全版が出たら迷わず買うのだけれど。昔は苦手だった2章と7章の主題歌が今では一番のお気に入り。初めて読んでから早10年。妙なところで成長を感じる。何と言っても構成が良い。最後にあの物語を持ってくる時点で、魔術VS魔眼の異能バトルと言いながら、主題は愛の物語でしかないんですよ…。雪の日から始まり、雪の日に終わる。しんしんと降り積んでやまない、温かな読了感。きっと何度も読み返す。

2018/07/30

花乃雪音

ウェブへの発表から20周年を記念して初のハードカバーで刊行された一冊。映画において様々なバトルシーンがありその印象も強かったが、何度も読んでいると戦っている登場人物たちが必ずしも荒事に向いている人たちでないことがよくわかる。初読の時はむしろ弱い印象のあったコルネリウス・アルバが地力は強いことを思い知った。もっとも、実力はあるが実戦むきではないのは他の作品の誰かに似ている気はする。

2018/12/22

miicha

中二的な世界観のお話なので人を選ぶとは思うのですがそのカテゴリーの中での傑作のひとつだと思います。アニメで式さんの内面描写を潔く削ったのは英断で、神秘的で非常に高いカリスマ性が保たれていて素敵でした。説明しすぎるとキャラの魅力は実は半減してしまうと思っているのですが小説だとそこを書かない訳にもいかないですよね。説明しすぎないアニメ版のほうが自分は好きなようですがとにかく全体の構成が素晴らしかったです。一気読みできて良かったです。

2018/05/06

hatori

恐るべき異能を持つ人々が描かれる中、一見平凡そのもののように見えるのに静かで確かな存在感を持つ黒桐が実は一番「普通」ではなかったのだな、と。情報収集力も凄いのですが、男女を問わず無自覚にある種の人々を磁石のごとく惹きつけてしまうのは人たらしとしての立派な特異能力だよね……。まったく、罪な人だな黒桐君は(笑)。鮮花メインだったのでアニメでは唯一明るめなイメージがあった「忘却録音」は小説の方が光と影のコントラストが際立っている印象でした。玄霧の話はこれきりなのでしょうが、彼の辿ってきた道を知りたくなりました。

2019/04/12

感想・レビューをもっと見る