函館駅殺人事件 (講談社文庫 に 1-126 駅シリーズ)
函館駅殺人事件 (講談社文庫 に 1-126 駅シリーズ) / 感想・レビュー
鍵ちゃん
冤罪で実刑となったカメラマンの金井は、出所後、自分をはめた後輩を刺殺、故郷の函館へ逃亡する。心の支えは、ただ一人、服役中も慕い続けてくれた美人モデルのマリ子。しかし、二人が函館駅で再会を果たそうとしたその時、謎の男の拳銃が火を噴く。男は何者なのか?女の愛は本物かのか?先日亡くなられた西村さんの作品を読もうと思い読んだ。数多く書かれたからか、スピードがあり読みやすい。まるでサスペンスドラマ観ているみたいだな。最後のオチもドラマさながらみたいな。国鉄が出てくるのもいい。十津川警部シリーズ読んでいこう。
2022/03/22
miya_feel
映画的な小説である。多視点描写による物語の展開が実に心地よい。追う者の視点、追われる者の視点、そして殺し屋、駅員たちからの描写。そこに青函連絡船時代の函館駅の情景が浮かびあがる。これこそ西村京太郎であり、推理小説としての深みとか、ミステリとしての完璧さを求めてはいけない。ミステリ小説とはあくまでも謎を解明する物語であり、隠された謎を知りたいという人間としての欲求を満たすものである。その解明までのプロセスがあまりにも映像的でスピーディーであると批判される傾向にある。でもそれが西村京太郎なのだ。それが良い。
2021/06/11
fumikaze
駅が好きだという気持ちは私にもわかる。国鉄を愛する鉄道マンの気持ちもなんとなく(^-^)。私は幼稚園、小学校の頃、よく駅で時間潰しをしていた記憶がある。主人公が簡単に女性に騙されてしまったのは残念だが、男の人は自分にとって都合がいい女性が好きなのだなぁ…或は願望を目の前の女性に被せてしまうというか。
2018/11/13
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
2018年 6月18日 初版 他文庫で読み済
2018/08/02
fumikaze
4年前に読んでいるのに、全く覚えていないとは!ずっと昔、青函連絡船で母・弟と一緒に函館へ行った時の記憶がよみがえった。昔の邦画を観終えた様な余韻が残る本。
2024/03/01
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