ぼくの短歌ノート (講談社文庫 ほ 38-2)
ぼくの短歌ノート (講談社文庫 ほ 38-2) / 感想・レビュー
佐島楓
短歌はときに下手な小説より饒舌になれる、ということを発見した。ことばの芸術をもっともっと探究していきたい。
2019/02/14
yanae
穂村さんの短歌批評。現代から過去の偉人までの気になる短歌を載せて、解説してくれてます。いろんな短歌が読めて楽しかったのと、ちょっと前に枡野さんの「石川くん」を読んでいたから、石川啄木の句には激しく反応(笑)枡野さんの句もあってうれしかった♡あとは大好きな俵万智さんのサラダ記念日のところは、成り立ちを知ってへぇぇぇ!と感動してました。そっか、本当はサラダでもなく6月7日だったんだ。偉人の「まんま」の短歌は笑ってしまった(笑)
2018/10/21
クプクプ
メリハリの効いた毒のあるエッセイでよかったです。初めて斎藤茂吉の短歌を読めてうれしかったです。しかし、若い素人の新しい短歌も数多く含まれていました。穂村弘がいい短歌を挙げ、こうしたらもっと平凡になっていたと改悪例を書いてくれたのがわかりやすかったです。斬新な本で私は充分楽しめました。若者向けの本だと思いました。
2020/08/07
Kajitt22
現代歌人による近代・現代の和歌のピックアップと解説。和歌の素養はないが、著者の解説とともに詠むと日本語そのものが彩を持ち魅力を増し、歌が鮮やかになる。中盤登場する『サラダ記念日』が意外にも年月の風雪に耐え、ひときわ新鮮に感じられた。これも著者の文章のせいか。この様な解説付きなら万葉の歌も読んでみたい。
2021/01/23
みねね
2年近く前、Twitterで見た岡本真帆の歌があまりに衝撃的で、歌集も買ったことを思い出した。当時に買ったまま積みっぱなしだった本書。最近、ひょっとして活路は短歌にあるか?と思って引っ張り出してきた。 初めてナイン・ストーリーズを読んだときに近い感覚だ。きちんと読むには、短歌と向き合った量が足りていない。それでも新ジャンルに飛び込む感覚と短歌の持つエネルギーを感じられてよかった。一番好きだった引用歌は 「ラーユがない! ギョーザをショーユだけで食うオリンピックなんざ知ったこっちゃない」森本平。
2023/08/12
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