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失楽園のイヴ KZ Upper File

失楽園のイヴ KZ Upper File

失楽園のイヴ KZ Upper File

作家
藤本ひとみ
出版社
講談社
発売日
2018-06-21
ISBN
9784065118474
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失楽園のイヴ KZ Upper File / 感想・レビュー

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えみ

失楽園。そこから蠱惑的な響きを感じてしまうのは、楽園から追放されたアダムとイブ。彼ら2人を思い浮かべてしまうからだろう。禁断の果実とは二人にとっては何だったのだろうか。数学や物理の成績優秀な若い男を求める魅惑な女と、その女に取り憑かれたように溺れていく成績トップクラスの若人。目的のためなら手段を選ばない…葡萄という禁断の果実が目の前に落とされたとき、果たして男女はどんな結末を迎えようというのか。女が男を求める時、男が女に溺れる時、男女の狭間に罪の業火が燃え上がる。そして焼き尽くした風景の中で見た真実とは。

2022/12/03

rosetta

★★★★☆非常に優秀な頭でっかちだったKZも高校生になって肉体に追い付かれてきたか。他のメンバーはモブキャラになり今回は上杉のソロ。対するは中二で転校して来てあっさり数学で上杉を抜いた大椿。数学以外では冴えない風貌、天然キャラで失笑の対象。彼らの高校にチューターとしてやってきた絵羽(エバ)は30代半ばとは言え2人の(勿論それ以外の)高校生を魅了するに十分だった。実家であるワイナリーを家族と同時に失った絵羽には再建こそが人生の目的であり、そのパートナーとして理系の優秀な若者を探していた。

2018/12/02

しらたま

大昔「鑑定医シャルル」を読み、彼のキャラに惹かれた。その後冊読み、今回は久々。シリーズ物で最新版だそうで、順に読んだら少しは上杉君に親近感も持てただろうが、鼻持ちならない16歳という印象しか。対照的な大椿君が、その純粋さで最後はあんなことに。絵羽の描写が素敵で、美貌が目に浮かぶ。奔放な絵羽が親子関係について語るシーンが、親としては爽快。「保護される立場で権利を主張するのは間違い。親は自分の人生を削って、子のため働いている」好感が持てたのは徳田夫人くらいと黒田君くらいだが、絵羽の再建への執念は尊敬。

2021/02/22

toshi

主人公の和典の考えと行動がまるで理解できない。 作者が高校生の男子はこんな感じだろうと勝手な想像で書いたとしたら大間違い。 数学が一番(もしくは二番)と言うのは高校時代の私と同じだから思い入れも一入だったのに物語が進むうちにどんどん気持ちが離れて行って、途中からはあまりの優柔不断さにイライラしっ放し。 ストーリも何だこれの世界で、ちょっと残念な小説。

2018/07/03

えな

KZシリーズの高校生編をUpper Fileと言うらしい。上杉くんがメインと言うかほぼ彼だけ。なんだろう、あんま感情移入できなかった。高校生男子がどうこうより藤本氏と私の考え方との乖離?行動力は変わらずすごい。母親ヒステリックすぎない?時代の変化に対応しようよとか思ったけどそこは当初のままなのか、いや今もそういう親多いのかなぁ…。中学の時にコバルトで藤本ひとみを沢山読み、あの当時そういう親いる!嫌だよね!と思ってた私世代が今の親世代(それはそれで汗)ならそんなステレオタイプな対応する?とか疑わしくてつい。

2018/07/18

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