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宝島

宝島

宝島

作家
真藤順丈
出版社
講談社
発売日
2018-06-21
ISBN
9784065118634
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ジャンル

宝島 / 感想・レビュー

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W-G

著者の前情報無しで、面白そうだったので本屋で手に取ってみた。この時代、この場所の息苦しさを感じさせながら、主要人物3人の性格や、ユンタ―の語り口、すべてにどこか底抜けな明るさがあり爽やか。引き込まれる作品だった。かなりの長期間に渡る物語なので、おそらくコレが適量なのだろうが、急にグスクが、それまで出てきていない女性と結婚していたり、ヤマコの運動熱にはあまり触れられていなかったり、そういうところ「もっと読ませて!」という欲求をそそる。そして、グスクって本名はなんというのだろう?

2018/08/10

鉄之助

戦後から本土復帰(1972年)までのアメリカ軍統治下の沖縄のリアルな物語。Aサイン(米軍公認の飲食店や風俗店)、B円(米軍発行の通貨)、トークン(代用硬貨)など見たことがない世界が繰り広げられる。混乱の時代の略奪者「戦果アギヤー」が主人公。虐げられた沖縄歴史であり、命ながらえた人が紡ぎ出すエネルギーにあふれた時代が再現されている。

2022/03/13

starbro

真藤順丈、2作目です。先日読んだ馳星周のパーフェクトワールドとほぼ同じ時代の琉球の物語。タイトルもパーフェクトワールド≒宝島と似ていますが、作家が違うとこうも内容が違うのかという感じです。本書は当時の琉球のリアル&熱&悲しみが伝わる骨太の作品でした。

2018/07/18

ミカママ

凄まじいまでの沖縄の戦後史でありミステリーであり。フィクションなのだが、おそらく実在の出来事や事件をうまくモチーフにしている。沖縄の人々の本土への確執そして憤り。元在日米軍関係者のひとりとして、耳の痛いことばかり。文章に勢いがあるも、カタカナ名前をなかなか覚えられず、沖縄の方言であろうルビも読みにくい一因。挫折しそうになりながらも最後まで読んでよかった。

2023/06/11

ヲム

正直、返還前の沖縄がどの様なものだったのかを恥ずかしながらこの小説を読むまで気にもしなかった。 ストーリー的にも、オンちゃんという行方不明のヒーローを探しながら戦後直後から沖縄返還までをその恋人、親友、弟の目線で語られてて面白く読めた!! 直木賞ノミネート1回目で見事受賞なだけある!!

2019/03/14

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