新・水滸後伝 上巻
新・水滸後伝 上巻 / 感想・レビュー
優希
面白かったです。北方水滸伝を読んでいたので、その後の物語と言えますね。コンパクト感は否めませんが、登場人物が生き生きしているのが良いです。下巻も読みます。
2021/03/17
山本真一郎
読了。かなり久しぶりになる田中芳樹の中国史小説。「蘭陵王」以来では無いだろうか。同作品に比べるとリアルさとダイナミックさに欠けてしまうのは、やはり演義体を書き起こした様な小説だからだろう。同作者の作品としては「隋唐演義」「岳飛伝」に近い。時代背景としては「靖康の変」の前後なので、中国史としては正に歴史の節目の頃だろう。中国史は好きだとしても水滸伝には然程関心を持った事は無かったので、その意味では結構新鮮に読めた。物語の運びも淡々としているので比較的読み易い。ただ登場人物の多さにはやや辟易しつつ下巻に続く。
2018/09/11
りー
あー、水滸伝を読んでからこれを読めば良かったー!と、後悔しています。先にスピンオフを読んでしまった時の、あのなんとも引っ込みのつかない感じです。(宋に帰順後のお話)文章の読みやすさは流石、田中大先生。えーー、どうしよう。北方版の水滸伝に手を出すかどうか。迷います。
2021/06/05
朝比奈さん
田中芳樹のど真ん中って感じですな。水滸伝じゃなくて水滸後伝ってチョイスも田中芳樹。石を投げれば元梁山泊。これだけの傑物がゴロゴロしていて何故歴史が混迷するのやら。そして中国古典あるある「登場人物多すぎて混乱する。」解決策求。
2018/08/19
フミ
色々とストレスが溜まって「スカッとするのが読みたい!」と、2年ぶりに再読しました。「水滸伝」本編終了から数か月後くらいから始まる「もしも」なお話。17世紀に書かれた原作を、中国好きの田中芳樹先生が、とても面白く書き直してくださっています。 梁山泊の生き残りや、前作の脇役たちが、役人をコロし、悪人をコロし、裏切り者をコロしたりしながら、集まって複数の山に砦を築いたり、海に乗り出したりと、350頁ほどの中で、忙しく駆け回る感じで、ワンパターンに感じる所はありますが、痛快で飽きさせません。下巻も楽しみです(笑)
2023/07/17
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