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八丁堀の忍 (講談社文庫 く 57-6)

八丁堀の忍 (講談社文庫 く 57-6)

八丁堀の忍 (講談社文庫 く 57-6)

作家
倉阪鬼一郎
出版社
講談社
発売日
2018-08-10
ISBN
9784065126158
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八丁堀の忍 (講談社文庫 く 57-6) / 感想・レビュー

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やま

① 裏伊賀の忍びの隠れ砦(訓練所)から抜けてきた若き忍び鬼市の活躍の物語です。忍びが牙を抜かれて江戸城の警備をしている文政の世。鬼市15才は、攫われて忍びの隠れ砦の裏伊賀に連れてこられて生きた殺人兵器として訓練をさせられた。そこでは、仲間も、友も殺さなければ、次は自分が殺される世界だ。十五歳まで生き残った凄腕の鬼市は、この裏伊賀を抜けることを決めて奈落の底の断崖に飛び込んだ。鬼市は、死の谷から這い出した。途中の村で辻斬りが出た、その臭いを追って江戸まで出てきた鬼市を、裏伊賀から追手がかかる。→

2022/12/30

はつばあば

この方の本、何冊か読ませてもらっています。先程読んでいた鵺師と違い、幼い頃人攫いに攫われ裏伊賀に人体兵器として育てられていた鬼市が15の歳に逃げ出し江戸に。伊賀の方で出会った辻斬りが江戸の街にも牙をむいてきた。鬼市は隠密廻り同心・城田に出会い腕を見込まれ屋敷にかくまわれ・・・やっと平和な日常に笑顔が。面白そうです。幼い子が攫われるのは今の世の中でもある。何を思ってか小学生の子を閉じ込めておいた大学生もいる。変質者についていかないように昔は人攫いを恐れたものだが・・今の子はネットで付いていくのだから・・

2022/06/08

キャプテン

★★☆☆☆_「忍者ハッタリくんだってばよ!フェア」第ニ弾。忍者アカデミーに通う、ハッタリ忍者だってばよ!今回、勉強する忍者はぁ……お江戸の秘中の秘、裏伊賀の忍びでごさる!生物兵器的な忍びを作り出す隠れ里から逃げ出した、若き忍びが大江戸に生きる道を探す物語でござるが、まさかの人情ものだったってばよ!殺し合いの中で最強の忍びを作り出す里のシステム、抜け忍を追う赤き瞳の忍び、悪の刀を振るう謎の辻斬り、そして初めて知る人の暖かみ……と、面白くなりそうな要素で溢れながら、まとまりがなく、よく分からなかったでござる!

2019/06/13

裏の世界が嫌になった若者が八丁堀で生きていく。忍びの技を捕り物にどう生かしていくのか?楽しみです

2019/02/18

菊蔵

久しぶりの倉阪さん&時代小説。忍者モノが好きです。と言っても山風の忍者モノに熱くなったタイプなので、あそこまでのオドロオドロさがないといまいちのれなかったり。(最近の作家さんでは乾緑郎氏の「忍び外伝」が妖しさ突出していて素晴らしかった)若い抜け忍鬼市の理不尽な人生に対する葛藤をメインに、非常に読みやすい作品と感じた。妖しさと爽やかさがいい塩梅で、この一冊ではまだ物語は始まったばかりといったところ。私の中の倉阪さんは最初の本が「赤い額縁」だけに怪奇小説の印象が強いが、今後の鬼市たちの展開に期待しています。

2019/01/06

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