KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

失踪者 (講談社文庫 し 113-4)

失踪者 (講談社文庫 し 113-4)

失踪者 (講談社文庫 し 113-4)

作家
下村敦史
出版社
講談社
発売日
2018-09-14
ISBN
9784065127773
amazonで購入する Kindle版を購入する

失踪者 (講談社文庫 し 113-4) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

三代目 びあだいまおう

『生還者』に続き大切な読友さんからのご紹介。今度の謎は『死体が死亡時よりも明らかに年を取っていた』という信じられない事実!10年前に親友と挑んだ山岳氷壁、不運でクレバスに落ち遭難した友を置去り、下山を余儀なくされる。激寒と低酸素、もはや人類の生存不可能な地球最高峰レベルの山では瞬時の判断が生死を分ける。時を経て友の遺体を回収に向かった!友の遺体が明らかに年を取っている?山に魅せられ征服への挑戦に命を掛ける男達の感動山岳ミステリー。謎は見事に溶け美しい友情が残る。エピローグで辿り着く真実は実に切ない‼️🙇

2019/12/07

ナルピーチ

10年前に雪山で転落死したはずの友人“樋口”クレバスの中で発見された彼は何故か歳老いていた。過去と現在を交互に展開し、山岳カメラマンの“真山”が樋口の登山家としての生き様を辿っていく。空白の期間に何があったのか。謎の登山家の正体とは?読み進める度に深まる疑問は多くなる。だが、その真相が分かった時、胸が締めつけられる想いが込み上げてきた。山を愛する男達の絆と情熱がもたらす傑作ミステリー。最高のクライマー達が見せる登頂の記録が詰まった一冊だ。

2022/02/06

イアン

★★★★★★★★★☆『生還者』に続く下村敦史の山岳ミステリ。10年前、滑落事故によりクレバスに置き去りにした親友・樋口の遺体を回収するためシウラ・グランデを訪れた真山。しかしそこにあった亡骸は明らかに10年前より年老いていた…。樋口は生還していたのか。その後に目撃された樋口に似た登山スタイルの男の正体とは。プロローグで強烈な謎を突き付けるが、山に魅せられた男同士の友情にこそ著者の熱量が注がれている。謝辞に名前のある山岳カメラマンの中島健郎氏が今年7月にK2で滑落死したと知り、本作の結末以上に衝撃を受けた。

2024/11/05

chiru

『お前はなぜ生還しながらも死者となったんだ?』魂を揺さぶるすごい小説だった。そしてクライマーたちの熱い人間ドラマを描いた最高傑作でした。仲間を守るため自らザイルを切りクレバスに落ちていった樋口。10年の時を経て彼の遺体を迎えにきた真山は目を疑う。彼は明らかに歳をとっていた… 二度死んだ親友、歳をとる遺体の謎、心に生じた小さな疑問から驚愕の真相を手繰り寄せ、樋口の謎の全てが氷解して『絶望』は『希望』に変わっていく。読んでよかった…心からそう思えるほど命の輝きが込められた小説でした。★5↑↑↑

2022/02/08

じいじ

事故なのか?殺しなのか?昂奮しながら読んだ『生還者』につづく下村敦史の長編山岳ミステリーの第二弾。10年前にクレパスで滑落死したはずの親友が、その直後5年間も生存していたことが…。何故?どうやって!謎だ。ヤツは、同じクレパスで二度死んだことになる。—もう、これ以上書けません。山男たちの熱い友情で結ばれた人間ドラマは、手に汗する読み応えです。

2018/10/31

感想・レビューをもっと見る