七月に流れる花 (講談社タイガ オE 1)
七月に流れる花 (講談社タイガ オE 1) / 感想・レビュー
mae.dat
薄目の本なので、本を読み終えてしまって、中途半端な時に、隙間を埋める様に仕込んでいたので、季節感無視のタイミングとなってしまいました。何なら昨日、今日はリアルに肌寒いし。で、本書ですが、本格夏の始まりの時期でありながら、涼やかな感じなの。“とても蒸し暑くて風もない”と、書かれている個所も御座いますけど、場の雰囲気が冷涼としているのよ。理由不明の焦燥感が立ち込めていると言うか。不思議な世界観でした。
2022/10/07
りゅう☆
突然夏流城の林間学校に参加させられたミチル。「みどりおとこ」に案内され、女子6人での生活が始まる。そこには同じクラスの蘇芳もいた。3回鐘が鳴るとお地蔵様に手を合わせなければいけないとか、流れてきた花の色と数を記録するとか謎だらけ。塀の向こうの男の子が蘇芳と勘違いしたミチルに「酷い目に合わされる」と言う。そして一人いなくなり…。皆は何かを知っている。自分だけ知らない。次に消されるのは自分?これは恐怖だな。でも真実を知った時、悲しい現実に突き付けられるも全てに納得。そして塀の向こうでは何があったのか。八月へ。
2020/08/21
りょうこ
恩田さんと言うだけで購入する気はあったのですが.... 思いのほか薄く..調べると続き物でもう1冊予定が...。2冊まとめてくれたらいいのになぁ。なんて思いながらも表紙の美しさに買ってしまった(笑) 初めはこれ....解決するのか?ハラハラしたが...。うん!2冊に分けた理由が分かって納得! なんか不思議な世界感で.. すごく記憶に残るお話でした! 私は大好きです!
2018/12/16
かわゆきか
恩田陸さん久々に読んだ気がする。サクッと読めるボリューム。見え方によって想像が膨らんでいって実は、、、って感じが短い本の中でたっぷり楽しめました。
2018/09/24
とろこ
転校したばかりで、仲の良い友達もできず、孤独を感じていたミチル。終業式の帰り道、全身が緑色の「みどりおとこ」から、不思議な招待状を受け取る。それに導かれて行ったのは、古い城で開催される林間学校。参加者は6人の少女。彼女たちは、なぜそこに呼ばれたのか?謎が小出しにされ、サクサクと読めた。この、日常と対極にありそうでいて、ふとした瞬間に、そちらに行ってしまいそうな非日常感はとても好み。途中で提示された謎がラストでも明らかにされなかったので、『八月は冷たい城』で確認しようと思う。
2018/11/26
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