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私はあなたの瞳の林檎

私はあなたの瞳の林檎

私はあなたの瞳の林檎

作家
舞城王太郎
出版社
講談社
発売日
2018-10-27
ISBN
9784065132555
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私はあなたの瞳の林檎 / 感想・レビュー

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❁かな❁

わー♡甘酸っぱいなぁ♫ただ甘いんじゃなくて甘酸っぱいがしっくりくる。舞城さんの作品を読むのは5作目。既読の作品はもっと心の声ダダ漏れで疾走感溢れリズミカルな文章だったり、バイオレンスもあったりしたので、こんな青春ど真ん中の作品って新鮮!これって恋なのかどうか自分の気持ちもわからないくらい初々しい登場人物たちが愛しい♡男女の掛け合いも良く思春期の色んな思いが炸裂!やっぱりマイジョーだなぁとも思った!3編共それぞれ素敵♡「僕が乗るべき遠くの列車」は泣いてしまった。各章のラスト大好き♡家族編の檸檬も読みたいな♫

2019/02/02

yoshida

舞城王太郎さんの恋愛についての短編集。舞城さんの独自の感性とリズムで十代の恋愛を描く。どの短編も独自の個性が効いている。「ほにゃららサラダ」での松原さんが面白いダス。そして「僕が乗るべき遠くの列車」での主人公の考えに私も一部近い部分があり、感情移入しながら読めた。何と言うか、私も「フフンとした顔」をしている時があったらしい。学生の頃から言われたりしてきた。そんな主人公に菊地鴨と鵜飼夏央の二人の女の子が心を寄せるのが羨ましくもある。舞城王太郎さんの独特の雰囲気とテンボを感じれて楽しく読了。他作も読みたい。

2019/05/03

ででんでん

舞城王太郎の作品、そんなに読んでいないけど、ひとつの文が長めでリズムのある彼の言葉の積み重なりを、頭の中でシャクシャクと咀嚼していくのは、いつも気持ちいい。この作品は、そんなシャクシャク噛める林檎の中に蜜がたくさん入っている。10代~20代はじめくらいの時間をもう一度過ごしてみたい気がした。「僕が乗るべき遠くの列車」では、そんな林檎の中に、「淵の王」みたいな暗い黒い穴の片鱗を感じ、それが切なさを倍にする。やっぱり私にとって独特に魅力的な作家。次は「檸檬」を楽しみに。

2018/12/10

なゆ

舞城さんはこれまでノーマークだったのですが、何しろこの素敵なタイトルにひっぱられて。そしたらなんと、私のツボにポスッとはまった!まさかこんな、十代のモヤモヤした恋愛以前のあれやこれやにドキワクハラハラさせられるなんてね。さらには芸術とは?物事の価値や意味とは?なんてことまで。3つの話それぞれに、やたら遠回りでめんどくさくて、なんかよくわかんないけど体当たりな“好き”があふれてて。遠い昔の、がむしゃらだった頃を思い出させてくれた。文章も程よく軽めがいい感じ。来年は、舞城さんを掘り下げてみようかな〜。

2018/12/21

のんき

3つの短編。青春時代の恋愛のお話し。最初の短編で、直紀は、鹿野林檎ちゃんを好きと公言してるのがすごい!あの頃のわたしなんて、好きって言ったことも、言われたこともないかも。じゃあ、今なら好きって言えるかというと、そうでもないかあ(笑)3つ目の短編、価値のない人間なんて、いないと思いましたあ。付き合って、喧嘩したり、振られたりするけど、助けられたり、楽しく過ごしたこともあるんだもん。どんな人間にも価値はあるよね

2019/02/08

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